最高検察庁中央捜査部(安大煕検事長)は19日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領側近不正にかかわった金性哲(キム・ソンチョル)釜山(プサン)商工会議所会頭を被内査者として再召喚し、取り調べを行った。
検察は金会頭に対し、前大統領総務秘書官の崔導術(チェ・ドスル)容疑者に金品を提供した経緯や、昨年の大統領選挙当時、本人が運営している会社の社屋の一部を民主党 釜山選挙対策委員会に無償で提供した経緯などについて追及した。
しかし金会頭は同日午前10時ごろ、最高検庁舎から出て、崔容疑者に提供した金品の規模などを聞く記者の質問に対して、「(崔容疑者に)お金を渡したことはない」と述べた。
検察はまた、盧大統領の後援者である姜錦遠(カン・クムウォン)釜山チャンシン繊維会長が忠州(チュンジュ)シグナスゴルフ場を買収する過程で巨額を動員した手がかりをつかみ、資金の出所について調べている。検察は姜会長の自宅への押収捜索などを通じて確保された資料に対する分析作業が終り次第、姜会長とソン・ボンスル前長寿川(チャンスチョン)代表を再び呼んで取り調べる方針だ。
一方、検察は同日、現代(ヒョンデ)自動車の系列会社だったが、01年12月に清算された現代宇宙航空の会計監査資料をA会計法人に提出させ、秘密資金を造成したかどうかについて調べている。
また、LGホームショッピングから押収した資料と錦湖(クムホ)戦略経営本部に提出させた株式・会計関連資料などを分析した結果、両社の秘密資金造成疑惑を裏付ける物証を確保したとみられる。
文孝男(ムン・ヒョナム)最高検捜査企画官は、「LGと錦湖に対して押収捜索を実施したり資料の任意提出を要求したのは、企業に対する『圧迫用』ではなく、不法大統領選挙資金の提供または秘密資金造成の端緒が確保されたためだ」と述べた。
検察はLGホームショッピングの資金担当役員らを近く召喚して取り調べ、具本茂(ク・ボンム)LGグループ会長に対する召喚日程を決定することにした。これと合わせて、錦湖グループが政界に提供した大統領選挙資金と関連して、朴三求(パク・サング)グループ会長を召喚して調べる案も積極的に検討している。
検察は同日午後、ハンナラ党に中央党後援会の後援金関連資料を提出させ、大統領選挙当時、ハンナラ党に1000万ウォン以上の後援金を出した企業に対する検討作業に取り組んでいる。検察はこうした資料に基づいて、企業などが出した後援金と実際ハンナラ党で会計処理された金額に差があるかどうかや、大統領選挙用として資金が流用されたかどうかなどについても取り調べる方針だ。
丁偉用 viyonz@donga.com jefflee@donga.com