LGカードが経営正常化に向け、来年3月末までに国内外の戦略的投資家から追加資金を誘致する交渉に本格的に着手した。LGカードはまた04年末までに不良資産を整理して、05年から純利益を目標に大々的な構造調整に取り組むことにした。
李鍾奭(イ・ジョンソク)LGカード社長は25日、ソウル中区明洞(チュング・ミョンドン)の銀行連合会で記者会見を持って、「会社の未来価値を肯定的に見ている戦略的投資家と投資誘致交渉を進めており、来年の第1四半期(1〜3月)までは了解覚書(MOU)の締結など、具体的な成果が得られるように努力する」と述べた。
李社長は、「交渉の対象と投資の形態、経営権の譲渡問題などについてすべての可能性を視野に入れて交渉に臨む。現在、モーガンスタンレーを外資誘致のための諮問会社に選定し、実態調査を受けるための準備に入っている」とつけ加えた。
同社長は「秘密保持の約束」を理由に交渉の対象者は明らかにしなかったものの、同社株の11.14%を保有している2大株主のキャピタルグループやシティー銀行、HSCBなどが同社株の買収に関心を持っているという。李社長はまた、「既存株主らの利益を保護するために、株式の売却過程で減資は行わない計画だ」と述べた。
一方、LGカードは今年度末までに5兆ウォン、04年度中に4兆ウォンの不良資産を整理して、06年度から資産規模20兆ウォンに年間当期純益6000億ウォンを出す優良会社に生まれ変わると発表した。これに向け、年末までに正規職と契約職の2100名を名誉退職させ、従業員数を6300名までに減らし、109の支店も50店までに減らすことにした。これと合わせて、不要なマーケティング費用の支出を抑えるなど、販売管理費用を年間4000億ウォンぐらい節減し、9000億ウォン水準を維持する方針だ。
LGカードの池東鍱(チ・ドンヒョン)戦略企画部門副社長は、「戦略的投資家による投資が具体化すれば、債券市場での資金調達も可能になると期待している。状況が良くなければ、来年3月末に予定されている7000億ウォンの追加資金調達を繰り上げて実施する」と述べた。
申錫昊 kyle@donga.com