全国の理工系学部の学部長たちが「理工系の再生」に本腰を入れている。
全国自然科学部、工学部、農学部の3系列学部の学部長協議会は26日正午、ソウル瑞草区(ソチョグ)のパレスホテルで「国の将来を憂慮する全国理工系大学部長協議会」を構成し「大統領への建議案」を発表した。
理工系216単科大学の学部長たちが意思を結集し、非常対策委員会を構成して政府に対策作りを公式に提案したのは、今回が初めて。
協議会は「これから10年、20年後を見据えると、理工系離れ現象を放置しておいてはならないという危機意識から、学部長たちが自ら行動することになった」と背景を説明した。同日の集まりには、全国の理工系大学部長のうち代表として17人が出席した。
全国自然科学大学部長協議長の金夏奭(キム・ハソク・ソウル大学自然科学大学部長)教授は「10年後にどんな人材が必要なのか、人材の需給に対する中長期的な計画作りが必要だ。政府、大学、社会が、ともに深刻に考えるべき時期だ」という見解を明らかにした。
協議会は、△国会、政府、業界、学界、研究界を網羅する非常協議会を構成△理工系の女性人材の活用など、人材の需給体制の改善△大学入試制度の改善を通じた理工系人材の選抜自律権の保障△大学の教育レベルアップに向けた政府および企業投資の活性化△寮の拡充、兵役代替服務制の導入のように理工系人材を呼び込める具体策作りなどを大統領に提案した。
学部長たちはこのため、先週、政府関係者、各政党の政策委議長などとともに「理工系の再生、対策と方策」というシンポジウムを開く一方、協議会ごとに全国的な集まりを開いて意見を聞き入れた。
全国工学部大学部長協議会長の韓民九(ハン・ミング、ソウル大学工学部学部長)教授は「最近、医科大学、歯科大学、漢方科、獣医学科、薬学部のみに優秀な学生が偏り、国内理工系大学の優秀人材確保に困難が増している。国際競争の激しい科学技術分野で、韓国だけが優秀人材の理科離れ現象が続いた場合、これから深刻な国家的な問題になるに違いないということで、全国の学部長たちが意見をともにした」と述べた。
ある学部長は「競合国のうち、研究に打ち込める年に2〜3年も軍隊に行かなければならない国は韓国しかない。代替服務制の導入など、画期的な代案が必要だ」と述べた。
また、夜遅くまで実験する理工系学生たちのための寮など基本施設を拡充し、オリンピアードの受賞者など優秀な学生を自由に選抜できるように入試制度を改善すべきだ、という声も高かった。
これと同時に、科学分野では数年にわたる持続的な研究が重要であるため、政権が替わるたびに政策も替わり、研究費の支援もストップする今の国策研究所システムを改善する必要がある、という指摘も出た。
学部長たちは「通信、ソフトウェア分野の発展をもとに、1995年以来10%台の成長を成し遂げているイスラエルの成長のエンジンは、人口1万人当たり135人に達する高い化学技術人材の比率だ」と付け加えた。
podragon@donga.com