李承鎏(イ・スンヨブ、27)選手が帰って来た。
18日、急に妻の李ソンジョン氏と一緒に出国し、1週間ほど米国を訪問して27日に帰国した李承鎏。彼は米国に到着した時、「50%はビジネス、50%は休息のために来た」と言った。しかしビジネスは思う通り進まなかったし、そのためまともに休むこともできなかった。1週間の米国行きをまとめてみた。
▲彼を望むチームは?
シアトル・マリナーズとLAドジャース。李承鎏は到着するやいなやシアトルのセイプコフィールドを訪問し、続いてドジャースタジアムも尋ねて歓待を受けた。公式に訪れた球団はこの二つだ。最も強力な候補に浮び上がったアナハイム・エンジェルスからは足を引いた。ボルティモア・オリオールズは関心があるだけだ。
▲彼が望むチームは?
LAドジャースだ。李承鎏は27日、ロサンゼルスを発って帰国するのに先立って行った現地インタビューで、「ドジャースで走りたい心には変わりがない」と言った。彼はドジャースタジアムを訪問した後、「グラウンドも気に入ったし、人々も家族的なので心がひかれる」と言ったが、米訪問前からドジャース行きを念頭に置いていたようにみえる。朴賛浩(パク・チャンホ、テキサス・レンジャーズ)が属していたドジャースは韓国人が多く、人見知りする方である李承鎏が生活環境面で適応しやすいところだ。
▲彼に提示された待遇は?
年俸45万ドル説、3年に300万ドル説などうわさは多いが、確認されたことはない。李承鎏は、「私とエージェントから流されたのでなく、回りの人々が言うことは事実ではない」と言った。エージェントであるSFX社のジョン・キム氏は電話通話で、「(年俸水準が)100万ドル以上だ」と明らかにした。この金額は、李承鎏が希望する年俸150万〜200万ドルに及ばない。それに年俸差等支給、マイナーリーグ甘受など様々なオプションが付いたものと推測される。不満足であるわけだ。
▲彼の悩みは?
「お金か、夢か」だ。お金を追うなら三星(サムスン)に残るのが一番確かだ。しかし、豪気よく刀を抜いたのに大根も切らずそのままさやに入れれば、当然のことながら意欲がわいてこない。しかし、夢を追うのならあきらめなければならない。不満足な年俸も我慢しなければならないし、球団の必要によってはマイナーリーグを経ることも受け入れなければならない。
しかし彼は国民打者であって開拓者だ。李承鎏は自分の後を追って米メジャーリーグの夢を抱いている後輩たちに良いお手本にならなければならない。韓国の野球を低評価する米球団とあきらめ半分で安値で契約するわけにはいかない。
李承鎏は、「12月に再び米国に行く予定だ」と言った。彼のメジャー進出はもはや「長期戦の様相」をおびている。
金相洙 ssoo@donga.com