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裁判所「NEIS統合のCD、配布するな」

裁判所「NEIS統合のCD、配布するな」

Posted November. 28, 2003 23:18,   

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ソウル地裁・民事合議第50部(李鴻薫部長判事)は28日、ソン少年(17)ら高校3年生3人が「受験生の身元情報が盛り込まれたCD−ROMを制作、大学に配布するのを禁止してほしい」とし出した仮処分申請を受け入れた。

これは、教育行政の効率性より受験生の人権を優先視した決定であることから、教育人的資源部(教育部)が、大学入学選考のため受験生全体の学校生活記録簿資料を大学に一括提供する方式を改善しなければならなくなったものとみられる。

裁判所は、申請を出した3人に対する身元情報の提供だけを禁止したゆえに、今年の大学入試は、現行の方式通り行われる見通しだ。

裁判所は決定文で「およそ60万人にのぼる高校3年生の情報をすべてCD−ROMに盛り込み、受験生が志願していない大学にまで一括配布することは、第3者の権利と利益を不当に侵害する恐れがある」との見方を示している。

教育行政情報システム(NEIS)反対運動の一環として、同申請を支援した全国教職員労働組合(全教組)はNEISの違法性を主張したが、裁判所はNEISの違法性についての判断を留保したまま「教育部長官がNEISを通じて、学校生活記録簿の電算資料を集積する行為自体は適法」と認めた。

教育部は、これについて「該当学生3人の学生簿資料を削除したCD−ROMを大学に配布する方針」とし「同決定に対し、不服申請をする考え」との立場を表明した。

しかし、受験生が集団で仮処分申請を出したり、全教組が学生簿CD−ROM制作への拒否運動を拡散させた場合、今年の大学入試日程にも支障をきたすものとみられる。

ソン・ウォンジェ全教組スポークスマンは「教育部は、裁判所決定の趣旨によって、学生の人権を侵害するCD−ROMの制作を即時中断するように」としたうえで「教育部を相手取って、損害賠償の訴訟をおこすことを検討している」と話した。

教育部は97年から、全国の高校3年生60万人の学生簿資料の盛り込まれたCD−ROMを制作し、全国380の大学に一括配布してきており、各大学はこのCD−ROMを使って、志願者が提出した学生簿資料の真偽を判断してきた。



洪性哲 金秀卿 sungchul@donga.com skkim@donga.com