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韓国、ドイツに2—0の勝利 サッカーの世界ユース

韓国、ドイツに2—0の勝利 サッカーの世界ユース

Posted November. 30, 2003 23:16,   

한국어

「ワールドカップの光栄をもう一度ものにする」

2003世界ユース(20歳以下)サッカー選手権大会に出場した韓国代表チームが30日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビで「戦車軍団」ドイツを2—0で制した。1983年のメキシコ大会で「朴鍾煥師団」が達成した4強神話を再び実現しようとしている「リトル太極戦士ら」は初戦でF組最強のドイツを下して、2002ワールドカップ(W杯)準決勝で「お兄さんチーム」が喫した敗北を雪辱して、幸先の良いスタートを切った。韓国は3日、パラグアイと第2戦を戦う。

●勝利の主役「左ホジン、右ジョンミン」

ゴールはストライカーの取り分ではなかった。攻守両面で活躍していたMF陣のサイドウィング李ホジン(20・成均館大学)とライトウィングの李ジョンミン(20、水原三星)が先制ゴールと追加ゴールを決めた。

サイドウィングの李ホジンは疲れを知らない体力に闘志満々で、代表チームの「けんか鶏」と呼ばれる。李ホジンは後半6分、ボールが相手の守備の頭に当たってゴール前の方に流れると、風のように飛び込んで決勝ゴールを押し入れた。追加ゴールを決めた李ジョンミンは「不動のライトウィング」。李は後半25分、金ジンギュのアシストを受けて簡単にゴールを決めた。100mを11秒8で走る駿足。

●戦術の勝利

韓国は4バッグ守備ラインを最大限後ろに構えて、ドイツの攻撃手たちに背後スペースを与えずに瞬間的な逆襲を試みた。ドイツは力のある攻撃手を前面に配置して、序盤韓国のゴールゲスト前で2、3回の威嚇的なセンターリングとシュートを放ったが、韓国の厚い守備にはばまれた。以後、ドイツは攻撃がうまくいかなくなるや、戸惑って崩れてしまった。

車範根(チャ・ボムクン)MBC解説委員は、「先に守備壁を厚く積んで先制点を奪われないという朴成華(パク・ソンファ)監督の戦略が功を奏した。ドイツは7名の主力が抜け、戦術的な仕組みを整えることに失敗した。朴監督がこうした弱みを巧みに利用した」と評価した。韓国のボール占有率は31%に過ぎなかったが、ドイツのミスを逃さずにゴールにつなげて「大魚」を釣った。ドイツのサッカー専門誌「キーカー」のミハエル・ファイファー記者も「韓国の組織力の勝利だった」と分析した。

●UAEに吹く「W杯の思い出」

韓国—ドイツ戦が行われたアルナフヤン・スタジアムにはUAE在住の韓国人約500人が「レッドデビル」のシャツにどらと鉦を鳴らして「デ〜ハンミグク(大〜韓民国)」を叫びながら熱烈な応援戦を繰り広げた。応援団は韓国から現地入りしたレッドデビルのユ・ヨンウン、イム・ヒョンジュン、李ソンミンさんのリードの下で、一糸乱れぬ応援を披露した。ここにUAEのサッカーファンも「大〜韓民国」を一緒に叫びながら一つになる姿を演出した。

●日本も突風

日本も欧州の強豪イングランドを撃破して韓国とともに今大会の突風の主人公として浮上した。日本は同日、ドバイで行われた組別リーグD組初戦で、坂田大輔の決勝ゴールで強豪イングランドを1—0で下した。E組試合ではアフリカの小さな国コート・ジボワールがメキシコを2—1で制して突風を予告した。



梁鍾久 yjongk@donga.com