
「(安打を)打たせるべきか、でなければ三振で取るべきか悩んでいます(徐在應)」
「先輩、後輩なんだから一度大目に見てくださいよ(崔熙燮)」
大リーガーの先・後輩であると同時に、光州一高(クァンジュイルゴ)の先輩と後輩である徐在應(ソ・ジェウン、26、ニューヨーク・メッツ)と崔熙燮 (チェ・ヒソプ、24、フロリダ・マーリンズ)が会った。
4日、南海(ナムヘ)スポーツパークで開かれたアディダス野球キャンプ場。野球の若手を指導するために今年初めて一堂に会した2人は面白い「舌戦」を繰り広げながら、来年のシーズンを期待した。
徐在應がプレーしているニューヨーク・メッツと崔熙燮の新しいチームであるフロリダ・マーリンズはいずれもナショナルリーグ東部組所属。徐在應は今シーズン主力先発の地位を固めたが、崔熙燮もトレードでフロリダの1塁手を確保しており、2人は避けることのできない正面対決をしなければならない。
先に「王手をかけた」のは徐在應。徐は「弱点を突くよりは軽い気持ちで投げます。もちろん熙燮が落差の大きいカーブに弱点があることは知っているけど」と、何気なく崔熙燮を刺激した。
すると、崔熙燮は「先輩の試合はテレビでよく見ているけど、いやー、あれは昔の球ではないですね。本当によく投げている」と褒めるのかと思ったら、光州一高時代のエピソード一つを紹介して「引けを取らずに」言い返した。
「高校時代のある日、在應先輩が『私が直球を投げるから一度打って見な』と言われたんです。それで本塁打を放ってしまったら『安打を打ってみろと言ったはずだ。本塁打を打てとは言ってない』と叱りつけていましたね」
今年から公式スポンサーになったアディダスの招請で集まった2人はこの日、SKの李スンホ、チェ・ジョンボム、チェ・ビョンリョン、梁賢石(ヤン・ヒョンソク)と一緒に100人余りの小学生たちに野球の基本技を指導した。
この席には、崔熙燮の両親(崔チャンヨン、ヤン・ミョンスン)と徐在應の父親(徐ビョングァン)、崔熙燮の母校である松亭洞(ソンジョンドン)小学校の恩師であるパク・テボムさんと徐在應のファジョン小学校の恩師である朴テヨンさんも参加して、大リーグのスターになった息子と弟子を嬉しい姿で見守った。
崔熙燮の恩師である朴テボムさんは「幼い頃、熙燮を『ヤンキー』というニックネームで呼んだが、本当に大リーグに進出してしまった」と言い、「いつも明るくて前向きな考え方が米国で成功した秘訣だと思いますね」と語った。崔熙燮の父親、崔チャンヨンさんは息子が最近プレゼントしたサンタフェ乗用車を運転して光州から南海に向ったという。
金相洙 ssoo@donga.com