「弟たちよ、涙を吹き飛ばせ」
9日行われたサッカーの2003世界ユース(20歳以下)選手権大会16強戦で日本に逆転負けを喫した後、韓国選手らがグラウンドに座り込んで痛恨の涙を流した。
運命のいたずらなんだろうか。弟たちの涙が乾かぬうちに兄貴らが雪辱に挑む。サッカーの2003東アジア選手権大会での初優勝を目指して、10日午後7時15分、日本横浜スタジアムで国家代表チーム同士が戦う韓日戦がその舞台だ。
▲柳想鉄、「頼んだぞ」〓韓国は中国戦勝利(1—0)の対価として李乙容(イ・ウルヨン、安養LG)を失った。試合途中、相手選手を手でタッチする非紳士的な行動で退場させられ、日本戦への出場が不可能になったもの。李乙容は守備型MFで攻守のつなぎ役はもちろん、正確な左足シュートを駆使するコーナーキックが持ち味の選手。
コエリョ韓国代表監督はその空白を埋め合わせるカードとして、「マルチプレーヤーの元祖」柳想鉄(ユ・サンチョル、横浜マリノス)を選択した。3バッグの中心軸である柳想鉄に守備はもちろん攻撃までカバーする野戦司令官の重責を任せた。
中国戦でヘディングで決勝ゴールを決め、ゴール決定力を誇示した柳想鉄は、「日本選手についてはすでに把握済みだ。勝つ自信がある」と覚悟を固めた。
▲どちらの3バッグが強いか〓コエリョ監督と日本のジーコ監督は「4バック」信奉者。しかし、成績不振に苦しめられたコエリョ監督はこのほど3バッグと4バックを並行していたが、今大会では3バッグを必勝の切り札に取り出して攻守の組織力を押し上げて全勝優勝を目の前にしている。
ジーコ監督も今大会で赴任後初めて3バッグカードを使って善戦した。中国と香港戦を無失点で封じ込めて2連勝を挙げた。
韓国と日本、どちらの3バッグがより強いだろうか。これは今後代表チームの戦術運用のあり方が問われる問題でもある。
金尙浩 hyangsan@donga.com