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南極の行方不明者、8人中7人の生存確認

南極の行方不明者、8人中7人の生存確認

Posted December. 09, 2003 22:34,   

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南極の世宗(セジョン)科学基地周辺の海で行方不明になった後、9日夜明けまで生死が確認されなかった3人が劇的に救助された。これによって最初行方不明者8人のうち、死亡したと確認されたチョン・ジェギュ研究員(27)を除く7人がみな生存していることが確認された。

政府は、救助作業が終了したことから、世宗基地の早期正常化のために装備を全面的に再点検するなど後続対策作りに乗り出した。

9日、韓国海洋研究院と海洋水産部によると、6日午後(以下現地時間)行方不明になって連絡が途切れたカン・チョンユン部隊長兼研究チーム長(39)と金ジョンハン研究員(27)、チェ・ナムヨル機械設備担当隊員(37)が8日午後8時20分(韓国時間9日午前8時20分)頃、南極キング・ジョージ島の向かい側にあるネルソン島で、チリの空軍ヘリによって救助された。

これは3人が最初に行方不明になって51時間、「みんな安全だ」という最後のメッセージを残してから24時間ぶりのことだ。

3人は、前任者をゴムボート「世宗2号」に乗せて隣接のチリのフレイ空軍基地に送った後、世宗基地に戻ってくる途中に行方不明になった。

これに先立ち、世宗2号の行方不明者を捜すために世宗1号に乗って出かけた行方不明者5人のうち、チョン・ウンシク研究員(29)とチン・ジュン(29)、金ホングィ(31)、ファン・ギュヒョン隊員(25)など4人は救助されたが、チョン研究員は遺体のまま発見された。

世宗基地の運営責任を持つ海洋研究院は9日午前(以下韓国時間)、チョン研究員の喪屋を京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)にある四洞(サドン)研究院講堂にもうけた。チョン研究員の遺体はこの日現在フレイ基地に搬送されており、米国を経由して早ければ12日、ソウルに到着するものとみられる。

一方、政府は9日、ソウル鍾路区世宗路(チョンログ・セジョンロ)政府中央庁舍で、国務調整室の崔慶洙(チェ・ギョンス)社会首席調整官主宰で「世宗科学基地の遭難事故対策班」会議を開き、チョン研究員に政府勲章を追叙する案を検討することにした。

また「ゴムボート事故」が再発しないように碎氷研究船を早いうちに確保して、地球測位システム(GPS)と音波探知器など安全装備も現代化する案を推進する方針だ。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はこの日午前、世宗基地に電話をかけて「チョン・ギュジェ研究員が不幸に見舞われたことになんとも言えないほど胸が痛い」と述べ、残りの隊員を慰めた。