盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は10日、「政府は使命感を持って、性、学歴、障害者、非正規職労働者、外国人労働者の5大差別の是正に取り組む方針だ」と述べた。
盧大統領は同日、ソウル世宗(セチョン)文化会館のコンベンションセンターで開かれた世界人権宣言55周年記念式で「差別と排除と利己主義は人権の最大の敵だ。これからの人権運動のあり方は生活の中で実践するものになるべきだ」と述べた。
盧大統領はまた「運動のやり方も闘争する人権運動から対話と妥協で共生の道を探る人権運動に転換されるべきだ。外国人だからといって、差別されることがあってはならず、人類共同の問題として浮き彫りになったテロと麻薬、貧困、環境汚染から人権を守る世界的な取り組みにわれわれも積極的に足並みをそろえなければならない」と強調した。
大統領はまた「80年代に大勢の若者が、独裁政権に立ち向かって闘争する過程で、拷問を受けて、監獄にまで行く現実を見かねて人権弁護士として、労働弁護士として社会運動に参加した。独裁政権が崩壊するのを目の当たりにして、自由、正義、人権に向けた闘争は必ず勝利するという歴史の真理を確認した」と加えた。
金正勳 jnghn@donga.com