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扶安郡の放射性廃棄物処理場、白紙に戻す

扶安郡の放射性廃棄物処理場、白紙に戻す

Posted December. 10, 2003 23:19,   

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全羅北道扶安郡蝟島(チョンラブクド・プアングン・ウィド)に原子力発電所(原発)回収物の管理施設(放射性廃棄物の処理場)を建設しようとしていた計画が、原点から全面的に見直される。

これによって、今年7月に扶安郡が誘致を申請して以来、深刻な対立事態を招いていた「扶安郡民の反発事態」は、新しい局面を迎えることになり「政策混乱」を招いた責任問題が浮上するのは必至だ。

産業資源部(産資部)の尹鎮植(ユン・ジンシク)長官は10日、政府庁舎で記者会見し「管理施設の設置についての賛否を問う扶安郡民の住民投票が否決になることに備えて、扶安郡以外の地域からも誘致申請を受けることを決めた」と説明した。

尹長官は「敷地選定の過程で、住民の意思を十分反映できなかった」とし、正式に謝罪の意を示した。政府は、扶安郡との協議を経て来年初めに住民投票を行い、蝟島支援特別法と扶安郡発展総合計画は投票結果が出るまで留保することに決めた。

また、新しい誘致申請の公告を今月中に告示し、来年1月から扶安以外の地域からも予備申請を受けて、来年9月までに選定する方針を固めた。

扶安住民投票で蝟島建設案が可決されれば、他の地域の申請と関係なく、原発回収物管理施設の敷地は蝟島に確定される。

新しく申請する地方自治体は、住民請願(50%以上の署名)、自治体首長の予備申請、賛否をめぐる討論、住民投票などの過程を行わなければならない。

尹長官は「具体的な場所は明らかにすることはできないが、誘致申請を希望する自治体が1、2ヵ所ある」と話した。

これと関連し、産資部の李官燮(イ・グァンソプ)放射性廃棄物チーム長は「当初、候補地だった慶尚北道蔚珍・盈徳郡(キョンサンブクド・ウルジン・ヨンドックグン)、全羅北道高敞郡(ゴチャングン)、全羅南道靈光郡(チョルラナムド・ヨングァングン)と、申請の動きがあった全羅南道長興郡(チャンフングン)、江原道三陟市(カンウォンド・サムチョクシ)の6ヵ所が事実上の候補地だ」と説明した。

尹長官は「扶安郡に過度なインセンティブが提供されるとの指摘を受けて、支援規模を合理的に調整する計画だ」と述べ、誘致地域への支援規模が減ることを示唆した。

ただし3000億ウォン(約300億円)にのぼる政府支援金と陽性子加速器事業、韓国水力原子力本社の移転など直接の支援計画はそのまま維持される。



李恩雨  libra@donga.com