真冬のときほど身なりが健康と直結する季節はない。身なりが人を生かしたり、ときには殺したりもする。
成均館(ソンギュングァン)大学医科大学の三星(サムスン)ソウル病院家庭医学科の李廷權(イ・ジョングォン)教授、LGファッション衣類素材担当のキム・ジンヒ課長のヘルプで、冬季の健康身なりについて紹介する。
▲ファッションは健康の次〓真冬には血管が収縮して脳中風、心臓病などが起きやすいので高血圧患者やいつも疲れて後ろの首が凝る人、脳中風または心臓病の家族歴のある人は保温に特に気をつけなければならない。この頃は30、40代の脳中風患者が増えているほど、お酒を飲んだ後に思い出せない人、ストレスに苦しむサラリーマンはもっと気を使わなければならない。
まず、厚い服一着よりは汗がよく吸収して通風がよくできる服を畿重にも着るようにする。今年の冬は薄い素材の上着の裏に、薄くて保温性の良い裏地の付いた服がたくさん発売されている。こうした服はファッションと保温両方を満足させる。
寒さをよく感じる人々、特に女性は下着を必ず取り揃えて着た方が良い。この頃は下着も薄くて保温性が強化された製品がたくさん出ている。
帽子と襟巻き、手袋は冬の必需品。人体の熱と水分は30%以上が頭を通じて抜けるので、帽子だけかぶっても保温に役に立つ。特に年寄りたちは帽子が必須だ。
一方、冬にネクタイをあまりぎゅっと結ぶと、首の動脈が圧迫されて脳中風の危険が高くなる。指一つが入る程度に結び、ワイシャツの一番上のボタンはあけた方が良い。
女性はスカートよりはズボンスーツを着た方が良い。この頃は保温がよくできるストッキングも多くはあるが、あまりきついストッキングは血液循環に障害を起こして肌の健康によくないからだ。
静電気を防止するためには、天然纎維や純綿素材の服を着た方が良い。静電気防止処理の表示が付いている服や靴を選んで、静電気防止スプレーを利用することも一つの方法。スカートやズボンが身にくっついたり、巻き上がったりして困っている人はあらかじめ足にローションを塗れば防止することができる。
▲大衆交通で出勤・退社する場合〓出勤・退社のとき、大衆交通を利用して10分以上歩く人は歩行に差し支えがないように、ロングコートよりはハーフコートやジャンパーを選んだ方が良い。世宗(セジョン)基地の隊員たちが着たゴアテックス素材は汗を外に出して、他の水気が浸透しないので、冬季のコートとしてはもってこいだ。帽子が付いたゴアテックス素材のパーカを買っておけば雪や雨が降るとき、特に有効だ。
手袋も健康にかなり役に立つ。手袋をはめて力強く歩けば、コートやズボンのポケットに手を入れて肩をすくめたまま歩くことを避けることができる。手袋をはめて歩けば氷板の道で滑ったとき、まともに「手をつけずに」頭にけがをしたり、骨を折ったりするのを予防することもできる。
▲慢性疾患者の注意点〓アレルギー性鼻炎患者は毛がたくさん飛ぶアンゴラ素材の服は禁物。
糖尿病患者は血液循環障害で合併症が生じるリスクが高いため、ぎゅっと締めるストッキングや下着、ズボンなどを避けて、なるべくだぶだぶな服を着る。彼らは感覚が鈍くて凍傷や炎症をよく感じることができなくて、足が腐る足部壊死が発生することがあるから、ハイヒールやきつい履き物を避けて1日2度以上靴下をかえてはいた方が良い。
歩くのに不自由な年寄りは滑ることに備えて、あまり厚い服を着ずに刺し子のように柔らかくてふわっとした服が良い。患者でないとしても、漢方では冬に手が冷たいと気の流れが邪魔されて健康に良くないと言う。こうしたことからも、冬には手袋をはめることがいろんな面で健康に役立つ。
李成柱 stein33@donga.com