「タンク」の異名を持つ崔京周(チェ・キョンジュ,シュペリア、テーラーメード)が「大金獲得の夢」を叶えられるだろうか。
今年、米国PGAツアーの32大会に出場、199万663ドルを稼いだ崔京周が、一気にその半額を超える賞金獲得のチャンスをつかんだ。14日、米国カリフォルニア州サウザンドオークスのシャーウッドCC(パー72)で開かれた、ターゲットワールドチャレンジ(賞金総額500万ドル)の第3ラウンド。
世界トップクラスのプロ16人だけが出場する、優勝賞金120万ドルの「スターウォーズ」で崔京周は、1イーグルと8バーディーに3ボギーを加え、一気に7アンダーを記録する勢いを見せた。中間合計8アンダーで、11アンダーの首位をマークしているデービス・ラブⅢ世(米国)に3打遅れの単独2位に躍り出た。
1、2ラウンドをともに5位タイで終えた崔京周は、この日はコースに完璧に適応した様子で、はじめから攻撃的なプレーを展開して、次々とバーディーを記録。1、2、3番ホールでの連続バーディーに続き、5番ホール(パー5)でイーグルを記録、5ホールで5打を減らす猛威を振るいながら、単独トップに躍り出た。
続いて6、7番ホールで連続ボギーを犯して勢いに歯止めがかかったものの、9〜11番ホールで3ホール連続バーディーを記録し、再び雰囲気を盛り上げた。12番ホール(パー5)で1打を逸した崔京周は、パー5ホールの13、16番ホールで軽くバーディーを追加した。
試合中、自信に満ちた明るい表情で臨んだ崔京周は「次第にショット感覚が良くなってきている」とし「今日3ボギーを出して、少し惜しい気もするが、世界のトップレベルの選手たちと比べると、最上の出来」だと語った。
崔京周は、シーズン最後の大会での逆転優勝をねらいつつ、15日午前、ラブⅢ世とのチャンピオン組で最後の勝負に挑む。
一方、同大会の2000年度優勝者で、2日連続タイガー・ウッズ(米国)と同じ組で対決したラブⅢ世は9アンダーをマーク、昨年パドリグ・ハリントン(アイルランド)が記録したコースレコードとタイ記録を出した。
プロデビュー以来、初めて白いゴルフ靴姿で登場、注目を集めたウッズは、打数を減らすのに失敗、中間合計2アンダーの6位タイに止まり、事実上優勝から遠のいた。ウッズは、3番ホールで3パットのボギーを犯し、4番ホールではティーショットをウォーターハザードに落して再び1打を逸するなど、苦戦を余儀なくされた。
金鍾錫 kjs0123@donga.com