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狂牛病で相次ぐ輸入停止…関連産業打撃

Posted December. 25, 2003 23:19,   

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米国で確認された狂牛病が、韓国経済にどれほどの打撃を与えるかで、畜産及び関連業界が緊張している。

これまで米国産牛肉の輸入を停止した国は、韓国、日本、オーストラリア、タイ、台湾、マレーシア、シンガポール、メキシコ、ロシア、カナダ、ブラジルなどの18ヵ国。

米政府は、狂牛病が1750億ドルにのぼる米国牛肉産業にどれほどの打撃を与えるか具体的に言及していない。一部専門家や肉牛業界では、「たった1頭発見されただけだ」として、消費者を安心させるために躍起になっているが、打撃は少なくないようだ。

米パデュー大学は、輸出の減少と牛の価格の下落で、来年には20億ドルの損失が発生すると推算した。世界最大のファーストフード会社のマクドナルド社と世界最大の肉加工業社タイソン・フーズの株価は24日、それぞれ5.2%と7.7%急落した。関連産業のとうもろこし、農業装備会社も打撃を受けている。

年間35億ドルにのぼる米国牛肉の輸出も、大きな打撃が予想される。食品会社アグリ・ビーフの会計担当者は、「カナダの狂牛病の例から見て、内需は長期的に大きな影響はないが、日本、韓国、メキシコ、香港などへの輸出減少が問題だ」と話した。日本、韓国、メキシコは、今年の米国産牛肉輸出の89%を占めている。

日本の農林水産省は、米国産牛肉の輸入停止が長期化した場合、オーストラリアとニュージーランド産の牛肉の輸入量を増やす方針で、来年初めに職員を派遣することにした。米国中西部産の牛肉を販売中の日本最大のスーパー・マーケットチェーン店イトーヨーカ堂は販売をつづけると明らかにしたが、2大小売チェーンの一つであるイオンは米国産牛肉の販売停止を明らかにした。

欧州連合(EU)も、事態の影響を注視している。しかしEUは、米国産牛肉の輸入に追加措置を下さなかった。EUは、米国産牛は成長ホルモンが注入されて非正常的に飼育されているとし、以前から輸入を制限してきた。

カナダの場合、5月に狂牛病感染の牛が1頭発見されるや、米国を含む29ヵ国がカナダ産牛肉の輸入を停止し、肉牛産業が窮地に追い込まれた。米国は3ヵ月後に輸入停止を緩和し、来年初に完全解除する方針だ。



konihong@donga.com