中国の高句麗(コグリョ)歴史の歪曲を阻止するため、市民団体が連帯するなど、歪曲阻止の動きが本格化している。
興士団(フンサダン)と3・1独立運動記念事業会をはじめとする10団体あまりは29日、ソウル東崇洞(トンスンドン)興士団講堂で「高句麗歴史を守る汎民族市民連帯(仮称)」の立ち上げ記者会見を開き、中国の歴史歪曲を阻止するための汎国民運動に突入するという方針を明らかにした。
連帯には、愼饁廈(シン・ヨンハ)ソウル大学名誉教授と小説家李浩哲(イ・ホチョル)氏など、15人も個人資格で参加した。
連帯は声明を通じ「中国は『北東工程』プロジェクトを通じ、自国の古代史書でも明白に認めている韓民族の高句麗の歴史を中国の歴史の取り込もうとしている」と指摘した。
さらに「政府と学界、市民団体などはこれまで情報不足などできちんとした対応ができなかったことを反省し、これからでも民族史守り活動に力をあわせるべきだ」と付け加えた。
連帯はこれから、全国と海外で高句麗の歴史を守るキャンペーンと1000万人署名運動を展開する一方、来年2月に大統領府、外交通商部、精神文化研究院、駐韓中国大使館、ユネスコなどの機関に公式意見書を伝えることにした。
一方、インターネットの利用者1万3000人あまりで構成されたサイバー外交ミッション「バンク」は、中国の北東工程プロジェクトに対抗し、「高句麗復興プロジェクト」に取り掛かると、29日明らかにした。
バンクは海外の歴史学者とユネスコ世界遺産の学者たちに、中国の歴史歪曲が不当だという事実を電子メールと郵便を通じて訴える方針だ。
金善宇 sublime@donga.com