最高検察庁中央捜査部(安大煕検事長)は5日、朴淵次(パク・ヨンチャ、49)泰光(テグァン)実業会長が、02年大統領選挙当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補キャンプとハンナラ党にそれぞれ数億ウォンを大統領選挙資金として渡した手がかりを確保した。検察は同資金が不法資金なのかどうかを確認するため、朴会長を今週中に召喚して取り調べる方針だ。
検察は昨年12月、盧候補キャンプとハンナラ党に対する口座追跡を通じてこうした物証を確保し、朴会長に対して出国禁止措置を取ったと明らかにした。
朴会長は02年5月、盧大統領の実兄である盧健平(ノ・ゴンピョン)氏の妻の弟ミン・サンチョル氏(40)から慶南巨済市一運面(キョンナム・コジェシ・イルウンミョン)クジョラ里の土地や別荘などを買い入れており、現政権発足直後、朴会長の娘が大統領国政状況室職員として勤めたこともある。朴会長は00年から最近までハンナラ党の財政委員として活動しながら特別党費なども出していた。
検察は同日午前、再召喚したハンナラ党の金栄馹(キム・ヨンイル)議員を相手に、崔燉雄(チェ・ドンウン)議員に三星(サムスン)など一部大企業を対象に大統領選挙資金を追加募金するように指示したかどうかや、02年10ごろ中央党レベルの事前対策会議を開いて企業別選挙資金募金方策を話し合ったかどうかなどについて追及した。金議員はしかし、「募金対策会議を開いたり崔議員に追加募金を指示した事実は全くない」とし、疑惑を強く否認したという。
一方、検察は孫吉丞(ソン・ギルスン)SKグループ会長と崔泰源(チェ・テウォン)SK(株)会長から順次、SK海運を通じて2000億ウォン台の秘密資金を造成した経緯や使用先などを取り調べる方針だ。検察は孫会長が秘密資金の一部を海外先物投資などに使った疑惑が事実と確認されれば、背任の疑いなどを適用して刑事処罰する方針だ。
丁偉用 viyonz@donga.com jefflee@donga.com