Go to contents

[ワシントンの韓半島政策]〈5終〉在韓米軍の問題をどう見るか

[ワシントンの韓半島政策]〈5終〉在韓米軍の問題をどう見るか

Posted January. 09, 2004 23:08,   

한국어

ワシントンの韓半島専門家、特に政府当局者たちに在韓米軍問題を聞かないわけにはいかない。

無論、韓米両国は『未来同盟構想』という名の下に在韓米軍再配置問題を協議し、米第2師団の漢江(ハンガン)以南への再配置は、既成事実化されつつある。しかし、ブッシュ大統領が昨年11月25日の特別声明を通じて、再び海外駐留米軍の再配置を公式宣言するや、ソウルとワシントンでは「ブッシュ政府は一体何を考えているのか」という疑問が絶えなかった。

さらに、8月15日の光復節(クァンボクチョル)で盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が発言した「自主国防論」や、まごつく韓国政府のイラク派兵計画への「警告」という言葉まで飛び交った。

▲「気違い沙汰だ」〓全世界の米軍配置再調整(Transformation)レベルで行われた在韓米軍再配置を問題視するワシントンの韓半島専門家はあまりいなかった。

しかし、ジョージタウン大学のロバート・ガルーチ国際関係学部長は、時期が悪いと話し、「これは政治的に狂ったことだ(insane)」と主張した。

ガルーチ学部長は「海外駐留米軍の効率性を高めるという面では正しいが、北朝鮮核問題をどのように扱うかで米政府内でさえ分裂している時に、このような措置を推進することは気違い沙汰だ」とつけ加えた。

国防大学国家戦略研究所のジェームズ・プリッツスタップ主任研究員は、ブッシュ政府が推進する在韓米軍再配置の「基本動機」について、韓国一角の解釈とは違う分析をした。

プリッツスタップ主任研究員は「韓国では、米国が米軍の人命被害を減らすために『キリング・フィールド(killing field)』になる第2師団を漢江以南に移転すると考える人がいるが、これは話にならない考えだ」と言う。そして、「多くの米国人がソウルとその近郊に住んでいる」とし「彼らがまさに『仕掛け線(tripwire)だ』と強調した。

▲米国の「独断」も韓国の「曖昧さ」も問題〓ジョージタウン大学のデビッド・スタインバーグ教授は「米国が在韓米第2師団の漢江以南移転問題を一方的に韓国に通告したのは、独断的な措置だった」と非難した。

進歩性向のアラン・ロンバーグ研究員(スチムソン研究所)も「米軍再配置は、軍の効率性強化のために必要なことであり、私も10年前からこれを支持してきた」としながらも「しかし、韓米間の協調の面で、米国がそのような(独断的な)印象を与えたのは誤りだ」と加勢した。

そして、ワシントンの韓半島専門家たちは、盧武鉉政府の「自主国防論」に対して疑問を提起した。

プリッツスタップ主任研究員は「金大中(キム・デジュン)前大統領が、『韓半島統一後も、在韓米軍の駐留は非常に重要だ』と言った言葉は記憶に新しい」とし「盧大統領が言った『自主国防』がどのような意味か分からない」と話した。プリッツスタップ主任研究員は「盧大統領の言葉が韓米同盟を壊すという意味なら、憂慮すべきことだ」とし「韓国政府は、どのような意味か明確にする必要がある」とつけ加えた。

▲「在韓米軍再配置と韓米同盟は別だ」〓ホワイトハウス当局者は「韓米軍事同盟ももはや国際的レベルで考えなければならない」と話した。在韓米軍再編は10年前から論議されてきた問題であるだけでなく、国際的脅威により効率的に対処するための全世界的米軍再編作業の一環で、韓米軍事同盟を弱体化させる措置ではないという。

同当局者は「しかし、敏感な時であることを考慮して、一つずつ進行させる」と述べ「韓米軍事同盟に対する米国の公約(commitment)には変化がない」とつけ加えた。

同当局者は、在韓米軍削減は現実としながらも「兵力削減は、先端科学技術と装備を備えた軍事力をより効率的に活用するための作業の一環で、韓米軍事同盟の弱体化を意味しない」と述べた。

戦時作戦権の返還もあるのかという質問に対しては「実質的な計画や期限が決まったわけではない」としながらも、「いかなる可能性も排除せず、米国は韓国と密接な統合作戦権(integrated command)を持つことを願う」と話した。

これに対して、ヘリテージ財団のバルビナ・ファン研究員は「ブッシュ大統領が再選しても、向こう3年内の実質的な削減は予想しがたく、削減されたとしても非常に漸進的に行われるだろう」と見通した。

さらにファン研究員は「兵力削減が、韓米軍事同盟の弱体化を意味するわけではないが、削減が行われる場合、北朝鮮が誤った判断をする余地があり、現時点では適切ではない」とし「ブッシュ大統領やホワイトハウスのライス安保補佐官、パウエル国務長官は、この点を承知しているようだが、ラムズフェルド国防長官の考えは分からない」と話した。



金正眼  credo@donga.com