地上波ドラマで恋という名前で性的暴行の場面が頻繁に登場している。
MBCの「回転木馬(演出ハン・フィ、ユ・ジェヒョク、土日午後7時55分)」は11日の放送でウンギョ(チャン・ソヒ扮)が結婚式の前夜、ウンギョのことを忘れられない元彼氏のウソプ(金ナムジン扮)に性的暴行を受ける。ドラマは性的暴行の場面を直接的に描写しなかったものの、怖気ついたウンギョの表情を流して性的暴行を象徴的に処理した。
この場面の後、ウンギョは、「もうあんたに借りはないわ。死んだ後もあんたの顔は見たくない」とかろうじて話してからその場を離れる。ウンギョはそのショックで翌日の結婚式場にも姿を現わさない。「回転木馬」はまた、ウンギョの妹のジンギョ(スエ扮)を町の道楽者のインチョルがセクハラしようとする場面も流した。
SBSの「天国の階段」も先月18日の放送で、性的暴行を試みる場面を放送した。ジョンソ(チェ・ジウ扮)を他の男に奪われるのではないかと焦っていたテファ(シン・ヒョンジュン扮)がジョンソの服を無理やり脱がせようとしたが、強い抵抗でやめたもの。このドラマもテファがジョンソを愛しすぎたあげく性的暴行を試みたということを暗示する。このようなドラマの中の性的暴行に対して視聴者は厳格な審議と監視が必要だと指摘する。愛が性的暴行の免罪符を与えるわけではないからだ。
特に最近性的暴行の場面が流された「回転木馬」に対しては視聴率を狙ったものではないかという視聴者の抗議が相次いでいる。
「午後8時の家族視聴時間帯に性的暴行の場面が流されるなんて、小学生が見るか心配だ」(LEESB1987)、「性的暴行は犯罪なのにウソブの性的暴行は激しい愛情表現として扱われた」(TOHELL)。
韓国女性民友会メディア運動本部のカン・ヘラン事務局長は、「再演プログラムとは違ってドラマでは性的暴行を犯罪と表現するより『あまりにも愛したあげくやらかす行為』と見せかけることでさらに大きな問題をもたらす」と述べた。
「回転木馬」のアシスタント・ディレクターのチェ・ドフンPDは、「ちょっと度が過ぎているという批判は納得する。その場面をどう撮るかについてたくさんの討議を経て、象徴的に処理して表現を和らげた」と述べた。
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