大統領選資金の違法な募金事件を捜査中の最高検察庁中央捜査部(安大煕検事長)は20日、ハンナラ党・辛卿植(シン・キョンシク)議員に、旧正月連休明けの28日午前10時に、検察に出頭するよう通告したことを明らかにした。
検察によると、02年の大統領選当時、ハンナラ党・大統領選挙企画団長だった辛議員は、企業などからの不正資金募金に関わった疑いがもたられている。
検察は、また、韓火(ハンファ)グループから不正資金を受け取った疑いで最近取り調べを受けたヨルリン・ウリ党の李在禎(イ・ジェジョン)総務委員長に対しても、26日午前10時に再び召喚して調べた上で刑事処罰の程度を決める方針だ。検察は、この2議員に対しては大統領選資金を流用したかどうかについても捜査するとしている。
02年の大統領選当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)候補側の選挙対策委員会で遊説本部長を務めた李前議員は12月16日、韓火建設側から譲渡可能預金証書(CD)10億ウォン(約1億円)を受け取り、当時、民主党・選挙対策委員会総務本部長だった李相洙(イ・サンス)ウリ党議員に渡した容疑だ。
最高検の文孝男(ムン・ヒョナム)捜査企画官は「召喚対象者のリストに上がっている他の政治家らの召喚通知も具体的な日程が決まり次第公開する」と話した。一方、検察は19日に押収捜索を行ったデア建設が、02年の大統領選当時、与野党の大統領選挙キャンプにそれぞれ数十億ウォン台にのぼる不正資金を供与した形跡をつかみ、捜査を進めている。
丁偉用 viyonz@donga.com jefflee@donga.com