最高検察庁中央捜査本部(安大熙部長)は2日、民主党が告発した盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と、ヨルリン・ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)中央委員会議長による不法選挙資金募金疑惑に対する捜査を、最高検察庁中央捜査1課に担当させることにし、事実上、本格的な捜査に乗り出したことを明らかにした。
中央捜査本部の安部長は、この日「大統領選挙資金や大統領候補党内選挙資金を問わず、国民が納得できるレベルで不法政治資金について徹底的に捜査する」と語った。
捜査チームは、2002年3、4月当時、大統領候補党内選挙に出馬した民主党議員たちの政治資金に関する捜査をめぐり、宋光洙(ソン・グァンス)検察総長ら首脳部との間で内部的な議論を行っていたことが分かった。
検察は、とりあえず告発した民主党の当職者を召喚して告発の経緯を調べる一方、大統領候補党内選挙立候補者たちに不法資金を提供した疑惑が持たれている企業関係者らも召喚し、捜査手がかりの確保に集中することにしている。
検察は近く、盧大統領側近の安熙正(アン・ヒジョン、拘束)氏を召喚し、2002年3月、大宇(デウ)建設から5000万ウォンの党内選挙資金を受け取った当時、盧大統領も関わっていたかなどについても調べることにした。
さらに検察は、党内選挙当時、鄭議長の会計を担当していた実務者らを召喚して、党内選挙資金受渡しの経緯を調べる方向で検討を行っている。
検察の関係筋は「今のところ、不法党内選挙資金に対する捜査上の手がかりは掴めておらず、不法党内選挙資金を捜査するだけの目的で、何の根拠もないまま企業関係者を召喚することはしないつもりだ」と付け加えた。
中央捜査本部はこの日、盧大統領のもう一人の側近、元大統領総務秘書官の崔導術(チェ・ドスル、拘束)容疑者が、在職当時、外部から受け取った現金2000万ウォンを、大統領府の職員に渡して大統領府の口座に振り込んだ後、小切手で引出すなど「マネーロンダリング」を行っていた事実を確認した。
検察はまた、崔氏が現代(ヒョンデ)証券などからも現金600万ウォンを受け取った疑いを確認し、こうした捜査資料を、大統領側近不正を担当する特別検事チームに移管した。
さらに検察は、安熙正氏が2003年3月、ソウルのSホテルで朴淵次(パク・ヨンチャ)テグァングループ会長から3億ウォンの小切手と、同年8月、ソウル汝矣島(ヨイド)のある食堂で、権弘司(コン・ホンサ)(株)バンド会長から1億ウォンの小切手を、それぞれ受け取った疑いについても確認した。
検察はまた、東遠(ドンウォン)グループが「東遠チャムチが盧キャンプに50億ウォンを提供した」と暴露した民主党の金景梓(キム・キョンジェ)議員を、名誉毀損の疑いで告発した事件についても、中央捜査1課に担当させることにした。
一方、ソウル中央地方検察庁の特捜2部(蔡東旭部長検事)はこの日、韓和甲(ハン・ファガプ)民主党議員に対する事前逮捕令状を再び請求することにして、時期について意見のすり合わせを行っている。
検察は、韓議員が2002年、ハイテクハウジングから、民主党代表の党内選挙後援金の名目で受け取った6億5000万ウォンのうち、10万ウォン小切手500枚にして渡された5000万ウォンについて、口座を追跡している。
李相錄 myzodan@donga.com jefflee@donga.com