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23万ウォンで「深夜の日本旅行」

Posted February. 04, 2004 00:44,   

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韓日路線の超低価運賃の航空会社は全日本航空(ANA)とスカイマーク航空。深夜運航チャーター機で仁川(インチョン)空港と羽田空港を週に1〜3回運航している。価格は20万ウォン台(21万〜27万ウォン)。想像さえできなかった破格の価格だ。

それは「深夜運航」という悪條件のスケジュールのため可能だ。週末便(1泊3日の日程)の場合、仁川空港からの出発は土曜日午前3時、羽田空港到着は午前5時だ。帰国便は日曜日の午後11時30分に羽田空港を出発して、月曜日の午前2時に仁川空港に到着する。羽田行きは0時30分までに仁川空港に到着しなければならないし、帰国便の乗客は午前5時ごろに着く。このために行き交う日は寝不足になりがちだ。「東京ふくろう」(スカイマーク)、「ANAほたる」という名前が付けられたのもこのためだ。

しかし、こうした苦労にもかかわらず、深夜チャーター機の人気は冷めることを知らない。週末にあまりお金をかけずに東京旅行を楽しむ「時テック型」という魅力のためだ。搭乗客は主に20代の女性。全体として女性が80%を占める。日本に留学している子供のためにキムチを運ぶ親から、日本のマンガや新しいゲームパックを買いに行く10代、電気商店街やディスカウントストアに買い物に行く30代もいる。日本語が全く分からない人も多い。彼らは旅行社のホームページに紹介された経験記や旅行パンフレット、旅行社で配る情報誌などを参考に、電車に乗って東京とその近くを歩き回る。

搭乗客は運航スケジュール(羽田空港基準で土曜日到着、日曜日出発)上、東京1泊が必須。それで95%以上が「航空券+宿泊券(1泊、1回の朝食込み)」で構成された旅行社のエアテルを購入する。価格(1泊3日の日程)はスカイマーク=23万ウォン〜50万ウォン(宿泊先のランク別)、ANA=29万9000ウォン(土曜日出発32万9000ウォン)。交通費と食事代など一切の旅行経費は旅行者持ち。経費はおよそ1万〜1万5000円程度かかる。

深夜チャーター機の乗客は韓国人だけではない。韓国人が降りればまた日本人を乗せて出発する交差輸送方式で週末ごとに両国を往復する。日本人も「ソウルふくろう」ツアーを楽しむ。日本人が主に訪れる所は南大門(ナムデムン)、東大門(トンデムン)市場とソウル市内の観光地、韓国人が主に訪れる所は東京市内と日光、箱根、横浜などだ。

最近では深夜チャーター機を活用した奇抜な旅行商品も続々と登場している。(株)旅行博士の「長野ふくろうスキー」(1泊3日)はたったの44万9000ウォンで、シャトルバスで4時間距離の志賀高原と北志賀高原(長野県)で1泊2日のスキーを楽しむことのできるパッケージ。日本最高であると同時に最大規模のスキー場を上記の価格で訪れるのは不可能であるほど破格の値段だ。



summer@donga.com