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突風の主役になるか、新生仁川U Kリーグ

突風の主役になるか、新生仁川U Kリーグ

Posted February. 05, 2004 23:32,   

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「仁川チームの突風を期待」

サッカーの韓国オリンピック代表の「皇太子」崔兌旭(チェ・テウク、23)が歴代最高の移籍量である11億ウォンで安陽(アンヤン)LGから新生チームの仁川(インチョン)ユナイテッドFCに移った先月29日、仁川市役所前。ドイツ出身のベルナ・ロラント監督は、「目標は優勝だ」と言い切り、出席者を驚かせた。

アン・ジョンボク団長が「目標が高すぎるようだ。中位ぐらいにしてほしい」と訂正したため、笑い話となってしまったが、新生チームの監督が優勝すると豪語するのは異例のこと。それだけ、今年のシーズンにKリーグに旋風を巻き起こせると確信しているとのだろう。

Kリーグの開幕を2カ月後にひかえ、最近のサッカー界のスポットは仁川ユナイテッドにあてられている。これまで新生チームの成績は下位を転々とするはずだった。しかし、仁川チームには何か特別なものがある。チームの内部評価も、周囲の評価も以前の新生チームとは違う。

5日、ウェブサイトの人気度を調査している専門サイトである「ランキードットコム」(www.rankey.com)が内外の25のプロ・サッカーチームのホームページに対し、ここ12週間の1時間当たりのアクセス件数を集計した結果でも、仁川チームはトップに挙げられた。同チームのホームページ(www.incheonutd.com)の1日平均アクセス件数は2362件で、水原三星(スウォン・サムスン)の2286件をリードした。新生チームがサイトのオープン4カ月で最高の人気チームに浮上したのは異例なこと。その分だけ、ファンからも熱い反応を受けているとの裏付け。どうしてそうなのだろうか。

まず、優れた組織力を挙げられるだろう。セルビア・モンテネグロ青少年代表出身のラトンチチと崔兌旭選手が布陣するツートップの威力は非常に強い。19歳で速い足を持っているラトンチチと全盛期を謳歌している崔兌旭選手のゴールセンスが調和をなすと、破壊力は倍加する。

トルコ代表チーム出身のディフェンダー、オィザルラン、韓国代表チーム出身の金鉉洙(キム・ヒョンス)と李サンホン選手が守っている守備ラインは韓国最強。ミッドフィールドのライトウィングが多少弱く、代替選手が乏しいという短所はあるが、全体的な戦力は上位を十分狙えるというのが専門家の見方。選手の引き抜きだけに100億ウォンを投資した結果だ。

初めて、仁川を地元とするプロチームに対する市民の反応も熱い。仁川市役所が1回目に募金した創立資本金150億ウォンを一月で市民公募株で早めに終えたことだけみても分かる。50億ウォンを目標にした2回目の募金も5日現在、15億7500万ウォンを上回った。このうち、企業を除いた市民からの公募額は約9億ウォン。

もう1つ、選手団うち、崔兌旭と李サンホン、ジュ・ホジン、アン・ソンフンはかつて富平(ブピョン)高校を卒業した仁川出身。それだけ、地元ファンを集める軸になれるとの見方。あとは、突風を巻き起こすことしか残っていない。



梁鍾久 yjongk@donga.com