安相英(アン・サンヨン)釜山(プサン)市長の自殺事件の経緯を調べている法務部と検察真相調査チームは、安市長の遺書などを検討した結果、安市長がかなり前から自殺など極端な選択を準備してきたものとみられると、5日明らかにした。
検察は同日「安市長が残したのは60〜70ページに達する日記形式のノート3冊と便箋にメモ形式で書かれた遺書6通などで、遺族に渡した」と明らかにした。遺書にはページごとに日付が書かれており、一番早いのが昨年12月17日付けで、一番最近のが先月16日と記録されていて、少なくとも自殺当日や直前に遺書を書いたものではないことが推定される。
このため、検察は安市長の健康が悪化した状態で保釈申請に対する裁判所の返事がないところに、自分に賄賂を渡したトンソン旅客社長の李光泰(イ・グァンテ)容疑者が昨年12月16日に検察に逮捕されたため、その直後に自殺を決意したものとみている。
検察は釜山拘置所の指揮体系と勤務実態、当時の勤務状況などについても総合的に調査をしているが、まだこれといった問題点は見つかっていないと付け加えた。
しかし、同日午後、ハンナラ党の人権委員会真相調査チームは調査結果の報告書を通じて「安市長が何回も苦痛を訴えたにもかかわらず、拘置所や検察が適切な措置を取らなかったため、極端な方法を選択したと判断される」と明らかにした。
真相調査チームは「拘置所の現場調査と遺書、接見記録などを確認した結果、捜査過程で相当な人権侵害があったものとみられる」と疑惑を提起した。
一方、安市長の殯所が設けられた釜山金井区杜邱洞(クムジョング・トゥグドン)にあるヨンラク公園には同日、李会昌(イ・フェチャン)前ハンナラ党総裁、ハンナラ党の洪思徳(ホン・サドク)院内総務、許成寛(ホ・ソングァン)行政自治部長官、文在寅(ムン・ジェイン)大統領民情首席秘書官など政官界の高官100人余りが弔問した。
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