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[オピニオン]韓国高校生の「上海ショック」

[オピニオン]韓国高校生の「上海ショック」

Posted February. 10, 2004 23:27,   

한국어

数年前、日本のある研究所が米国、中国、日本の高校生を対象に放課後の勉強時間を調査した。中国の高校生が1日平均147分勉強しているのに対し、米国は半分にも満たない60分、日本は50分すら割っていた。「1家庭に子供1人政策」を行っている中国の教育熱は韓国並みに熱い。韓国は1年に高校を卒業する生徒数がほぼ大学の入学定員数に近いが、中国で高校教育を受けている生徒の割合は20%に満たない。だが、非常に人口が多い上に競争が激しいため、優秀な人材が次々と輩出している。

◆中国の経済発展は1970年代末の改革開放を主導した頳小平が蒔いた「種」がなければ不可能だった。当時エリート養成を打ち立てて海外に留学させた人材が先進国のノウハウを身に付けて続々帰国し、中国をリードした。こうしたエリート教育の伝統はさらに強化された感じだ。中国は世界で大学改革に最も積極的な国である。胡錦濤国家主席はさらに突っ込んで中等教育も西欧化すべきだと強調する。大学で英語の講義と討論が普遍化し、高校まで拡散しつつある。

◆中国の上海を訪問した韓国高校生の代表団が中国生徒たちの英語力に驚愕したという。外国語高校ではなく一般高校なのに、英語で進められる授業がカリキュラムの半分を占め、英語のコミュニケーション能力も一枚上手だったという。韓国の実業家が上海に行くたびに驚くべき変貌にショックを受けるというが、高校生まで「上海ショック」を受けたわけだ。私たちが先ず恥ずべきことは、飛行機で一時間の距離にある隣国の中国で、こうした大きな変化が起きていることを私たちだけが知らなかったということではないだろうか。

◆「眠れる龍」から「飛翔する龍」に変身した中国の成長には「教育の力」が大きな役割をしたことは明らかだ。高校生らが受けた「上海ショック」は、その片鱗に少々触れたに過ぎない。新任の教育副首相が「エリート教育も重要だ」とあえて強調するほど、韓国のエリート教育は冷や飯扱いされている。どの社会であれ、エリートを尊重しないでは、繁栄はありえない。他人に打ち勝つためには長い歳月が必要だが、競争で遅れを取るのは一瞬であることを肝に銘ずるべきだ。

洪贊植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com