Go to contents

輸出もピンチ、3高で韓国経済に赤信号

Posted February. 11, 2004 23:03,   

한국어

石油輸出国機構(OPEC)が予想もしてなかった減産決定を下したことから、国際原油価格が急騰した。

またウォン高が続き1ドル=1160ウォン台が崩れる兆しが見えているうえ、原材料価格まで不安定になっており、韓国経済の唯一の支えだった輸出競争力までも危うくなっている。

これによって今年、政府が公言した5〜6%台の経済成長にも「赤信号」が灯り、景気低迷は長期化を避けられないとの懸念が広がっている。

財政経済部(財経部)と産業資源部(産資部)などが1日発表したところによると、10日(現地時間)のウエストテキサスインターミディエート(WTI)は前日比0.91ドル上がった1バレル当たり33.87ドルで取り引きされ、34ドル突破が目の前に迫っている。

また、中東産ドバイ油と北海ブレント原油もそれぞれ1バレル当たり27.65ドルと29.86ドルで、前日比0.22ドルと0.72ドル上昇した。

このような国際原油価格の急騰は10日、アルジェで開かれたOPEC総会で、生産クオーターの凍結を見込んだ市場の予想とは反対に、1日の生産量を100万バレル(余剰生産分150万バレルを含めば250万バレル)ずつ減らすことに決めたためだ。

海外エネルギー依存度が特に大きい韓国の場合、国際原油価格が上がれば原価負担も大きくなって輸出に悪影響を及ぼすことになる反面、輸入額は増加して国際収支に負担を与えかねない。

ウォン高も急速に進んでいる。

ソウル外国為替市場で11日、ウォン相場は前日比1.50ウォン落ちた1ドル=1160.60ウォンで取引され、3日連続してウォン高が続いた。

このように原油価格とウォンの価値、原材料価格が同時に上昇する「3高現象」がはっきり現れるにつれ、輸出競争力も急激に悪化する見通しだ。

韓国銀行によれば、既に去年1〜11月の平均「純商品交易条件指数」は89.5で、1988年以来15年ぶりに最低値に落ちた。これは輸出企業の採算性がそれほど悪化したという意味だ。



高其呈 朴重鍱 koh@donga.com sanjuck@donga.com