Go to contents

[社説]閉業に追い込まれた鳥肉産業を生かせ

[社説]閉業に追い込まれた鳥肉産業を生かせ

Posted February. 12, 2004 22:53,   

한국어

鳥インフルエンザに対する過度な不安心理が広がって、70万人余りの働き口がかかっているニワトリ、カモ関連の産業が崩壊するのではないかと心配だ。米国と日本ではニワトリ、カモ肉の消費量が鳥インフルエンザが発生する以前とそれほど変わらなかった。それなのに我が国では70%以上の消費が減少するほどニワトリ、カモ肉への恐怖症が広がっている。政府の対策不在と非合理な食生活文化のせいだ。

日本とタイでは首相が乗り出して大々的に試食行事を行って国民を安心させているのに、我が政府はどこに気を奪われているのか分からない。マスコミの行き過ぎた報道もニワトリ、カモ肉の不安心理をあおった側面がある。

鳥インフルエンザウイルスは、感染したニワトリとカモのくそや分泌物に存在し、摂氏75度以上では死んでしまうので、ニワトリ、カモ肉を煮たり揚げたりして食べれば100%安全だと専門家たちは言う。政府はこうした事実を積極的に広報して国民を安心させなければならなかった。日本では東南アジア産のニワトリ輸入が禁止され、むしろ鳥肉の値段が上昇した。在韓米軍も鳥肉の納品量を増やした。

私たちの食生活文化は科学的かつ合理的ではなく、うわさに大きく揺れる。何か健康に良いと言われれば科学的根拠も考えずに食べてしまいすぐ無くなる。そうかと思えば、鳥インフルエンザと狂牛病が海外で発生するや、安全な韓牛と国産ニワトリ、カモ肉まで一斉に敬遠する。

このまま行けば、関連産業の基盤が崩れて14万養鶏農家と1万余りのチキンチェーン店、そして幾多のニワトリ、カモ肉の食堂が閉業に追い込まれるところだ。業界ではニワトリ、カモ肉を食べて鳥インフルエンザにかかると、20億ウォンを支給する保険にまで加入しながら、生き残るために必死だ。疾病には徹底的に備えなければならないが、根拠のない恐怖症でニワトリ、カモ産業を殺してはならない。