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[オピニオン]特殊目的高校

Posted February. 12, 2004 23:25,   

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中学生になる我が子を特殊目的高校(特目校)に入学させるか、一般高校に入学させるかと思い悩んでいる親が多い。大学入試に向けた競争はこの時から本格的に始まると見て間違いない。特目校と一般高校のどれを選択するかによって、3年後の大学入試の結果が大きく変わりうるからだ。生徒たちの親は、特目校が外国語や科学英才を養成する学校だということには別に関心がないようだ。名門大学に進学するために有利なのはどっちかに気を取られている。

◆地方自治体が特目高の誘致に懸命になっている。自治体にとって特目校は「名門校」を意味する。地域内によい学校があると教育サービスの質を高め、地域発展に助けになると考えているのだ。農村離れが進む大きな理由は子供の教育のためであり、大都会の住民も公教育に不満を感じ早期留学や移民を選択している。教育サービスを強化するとした自治体の政策方向は望ましい。だが、現在の特目校の位置づけは混乱極まりない。特目校が単なる名門校でないことは確かだが、現実では名門校として通っており、幼い生徒たちにもそう認識されているのは教育的に望ましくないことである。

◆特目校の出身は大学入試でもあいまいな位置に置かれるしかない。全国の全ての高校の学力水準を同一なものとみなす高校標準化体系の盲点のためだ。優秀な生徒が集まっている特目校の卒業生は内申の不利を甘んじなければならない。大学修学能力試験(日本のセンター試験)の点数を高く取っても内申等級が低いために、入試競争から押しやられるケースが少なくない。修能が絶対的な学力基準ではないが、だれが見ても学業成就度が優れている生徒が脱落するのは実力競争体制において不合理なことである。

◆ソウル大学の入試で修能の割合が高くなったことによって、特目校卒業生の合格率が大きく増加したという。特目校に対する選好度がさらに高まり、当初の設立目的に反するという議論が激しくなる見通しだ。授業のよい雰囲気と環境で子供たちを勉強させたいと親が思うのは当然である。矛盾だらけの中等教育を正すためには政府が親のこうした気持ちを汲み取らなければならない。方法は生徒たちに再び学校の選択権を取り戻してあげることだ。

洪贊植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com