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今度は「LGカード救出だ」 李副首相の腹心が社長内定

今度は「LGカード救出だ」 李副首相の腹心が社長内定

Posted February. 17, 2004 23:07,   

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「君、君があれの解決を引き受けてくれたまえ」(李憲宰経済副首相)

「何を解決しろと言うんですか」(朴ヘチュンLGカード社長内定者・現ソウル保証保険社長)

「LGカードだ」(李副首相)

16日午前、朴社長内定者と李憲宰(イ・ホンジェ)経済副首相が交わした電話の内容だ。

同日、LGカード社長に内定した朴社長にかかってきた李副首相の電話は、励ましと鞭の意味が込められている。朴社長は1998年11月、当時金融監督委員長だった李副首相に抜擢され、不良の塊だったソウル保証保険を引き受けた。これまで会社を再生させるためにしてきた苦労は一言二言では言い切れない。

朴社長は17日、「李副首相が復帰したので、『自分も良いポストにつくことができる』と内心期待した。だが、副首相が就任してから10日足らずで大変な仕事を任された」と語った。

外国為替危機の時代、ソウル保証保険の経営状況は最悪だった。保証した大手企業が相次いで倒産したため、預金保険公社から10兆ウォンの公的資金を投入してもらわなければならなかった。

「私は午前7時に出勤するつもりだ。職員の皆さんはご自由に」と言った朴社長の就任第一声に全職員も「朝型人間」になった。朴社長は事務室での徹夜が茶飯事だった。

厳しい構造調整が始まった。店鋪を半分に減らし、正社員1784人のうち992人を退職させた。職員貸し出し、退職金累進制など福利厚生制度も無くした。

朴社長は1999年6月、三星(サムスン)自動車法定管理当時、元職場だった三星グループを執拗に追究し、債権団の中で唯一、9434億ウォンを返済させた。その結果、就任当時1兆ウォンの赤字だった同社は、昨年初めて3224億ウォンの黒字を出した。

朴社長の登場でLGカードの正常化推進構造は根本的に変わる見通しだ。債権団の関係者は、「産業銀行など債権団は資金部分を担当して後ろに退き、会社の再生と構造調整、売却など主要懸案は李−朴ラインが受け持つ可能性が大きい」と予想している。

LGカードの職員たちも緊張している。ある職員は、「会社正常化のためにはリストラは不可避なはずだが、朴社長が就任したことから構造調整の程度が強まるのではないか心配だ」と言った。

朴社長は、「金融はリスク管理が生命なのに、LGカードは現金サービスに収益の80%を依存しているので市場の変動に敏感だ。まずは実態を把握して処方箋を書く」と述べた。



申錫昊 kyle@donga.com