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検察と市民団体、盧政権「政界再編」の両軸

検察と市民団体、盧政権「政界再編」の両軸

Posted February. 22, 2004 23:43,   

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2003年初め、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の就任直前に政権内部で作成された「政党改革プログラム(案)」と題した極秘文書の内容が政界を緊張させた。

「政界の枠組み再編の仕上げは2004年の総選挙」、「政界の基本的な枠組み再編に主力を注ぐ」といった衝撃的な内容が盛り込まれていたからだ。それから1年後、政界では同文書が予告したように、政界全体にわたる「枠組みの再編」が進められている。

▲政権の狙いは?〓盧大統領は昨年の大統領当選1周年記念で開かれた行事「リメンバー1219」で、政界を4級水に喩えて「4級水は風呂に使ってもいけない。皮膚病が生じる。大変なことになる」と述べ、政界再編への強い意志をアピールした。

実際、盧大統領が「分党」という非難を甘受してまでも、ヨルリン・ウリ党を立ち上げたのも、政界再編への固い意志があったからだ。人事権を持っている公務員社会では「序列破壊」と「抜擢人事」を通しての人物の交代が可能だったが、選出職である国会議員の場合は総選挙を通じてだけ人物の交代が可能だという点から、「総選挙にすべてをかける」ようになったというのが、政界の大方の見方だ。

▲検察と市民団体が両軸?〓検察がハンナラ党の崔燉雄(チェ・ドンウン)議員に対して不法大統領選挙資金募金の疑いで出国禁止措置を取ったのは昨年9月。大統領選挙資金の捜査はそれから5ヵ月余り経ったが、資金の「使途」捜査が本格化するにつれ、政界はますます緊張している。

過去のように、検察の捜査に大統領府の意志が「見えない手」として働いたかは明確ではないが、検察の捜査が結果的に古い秩序の解体と人的清算の起爆剤になったことだけは否めない。

それに各市民団体までが落選運動で政界を圧迫している。「2004総選挙・市民連帯」が発表した1、2落選運動の対象者だけでも109人。名簿に載せられただけでも致命傷になりかねないという点で、これからが注目される。

▲幾多の戦死者〓すでに20人余りの議員が拘束されたか、捜査対象になっており、30人を超える現役議員が「自意半分、他意半分」で不出馬を宣言した。検察捜査で政治生命の危機にさらされている人物は、あいにくにも「旧時代」をリードした政治家たちだ。ハンナラ党の場合、前総裁の李会昌(イ・フェチャン)氏系がひどい目にあっている。徐清源(ソ・チョンウォン)、金栄馹(キム・ヨンイル)、崔燉雄、辛卿植(シン・ギョンシク)議員らはいずれも李会昌派で、昨年の大統領選挙を主導した人物。

また、2002年の大統領選挙当時の反盧グループで、ハンナラ党とウリ党に移籍したメンバーらも受難を味わっている。金大中(キム・デジュン)政権の中心人物も個人不正と対北朝鮮不法送金事件などで大部分獄中にあり、韓和甲(ハン・ファガプ)議員さえ不法な選挙資金集めの疑いで捜査対象となっている。盧大統領のライバルだった李仁済(イ・インジェ)議員も、ハンナラ党から「引き抜き費用」2億5000万ウォンを受け取った疑いで検察の捜査を受けている。「金大中—李会昌」時代の主役らはほとんど締め出されている状況だ。

▲若手議員の躍進〓ヨルリン・ウリ党に入党した柳時敏(ユ・シミン)議員ら改革党出身の人物は強い団結力で「党中党」の役割を果たしている。彼らはすでにウリ党の全国党大会と中央委員選出、各地域の候補者選出過程で、改革グループを支える「恐るべき子供たち」として浮上してきている。

「国民参加0415」を中心とした盧大統領の外郭団体も、政界の人的清算と世代交代を後押しする強力なパワーだ。「供給者中心の政治」に慣れていた従来型の政界は、国民である需要者の趣向に合わせるように変化を強いられている。

▲「政界再編」その次は?〓「ポスト3金」時代の解体及び清算作業とともに、「イメージ政治」という個性と大衆性の波が押し寄せている。しかし、まだ具体的な「コンテンツ」、改革の内容に対する悩みは見えてこない。

政界に空間を設けることは出来たが、これに代わる新しい方向性や理念、そして具体的な人物はまだ明確に見えてこない。こうしたことから、政界の枠組み再編をめぐる論議は依然として現在進行形中であり、4・15総選挙を通じて1次的な再編が行われるものとみれれる。



尹永燦  yyc11@donga.com