インドのヒンズー教の寺院を舞台に美しい踊り子のニキーヤと若い兵士のソーラ、そして王国の姫のカムジャティが織り成すドラマチックな愛の三角関係を描いた古典バレエ「ラバヤデール(La Bayad`ere)」が3月8日から10日まで世宗文化会館大劇場で上演される。「ラバヤデール」とは、ヒンズー教の舞姫を意味する。
ユニバーサル・バレエ団(文薫淑団長)の創立20周年記念作品として上演される同作品は、大規模の舞台に150人以上のバレリーナが登場する大型古典バレエ。1999年、ユニバーサル・バレエ団によって国内で初演されて以来、00年の上演に続いて4年ぶりに戻ってきた。
文薫淑(ムン・フンスク)団長は「形式がある程度決まっている古典バレエの発展は結局、バレリーナの実力にかかってくる。4年前より成長した2004年版『ラバヤデール』を楽しみにしてください」と自信を示した。
◆インドの踊り子の悲しい愛の物語
この作品は主役の踊りだけでなく、多彩かつ華麗なディブェルティスマン(divertissement:内容とは関係なく娯楽として提供される幕間の出し物)と32人のバレリーナによる群舞など、一定のレベルの技量を持った多数のバレリーナを必要とするため、世界的に「難作の中でも難作」とも言われている。それだけ観客にとっては楽しみにできる要素が多いということでもある。
「ラバヤデール」は、フランス出身の振り付け師、マリウス・プティバがロシアの皇室バレエ団のために作った作品で、1877年2月にロシアのサント・ペテルブルグ劇場でキロフ・バレエ団によって初演された。
◆バレリーナ32人による華麗な群舞
3日間、3人のバレリーナが1日ずつニキーヤを演じる。8日は1999、00年にニキーヤを演じたイム・ヘギョンが出演する。1989年の東亜舞踊コンクールで金賞を受賞したイムは、3ヵ月前の出産以来、さらに熱意を出している。9日は、ユニバーサル・バレエ団の新星ともいえるファン・ヘミンの番。03年、「ジゼル」で成熟した姿をみせてくれた彼女は、今度はニキーヤに挑戦する。10日には、米アメリカン・バレエ・シアター初の韓国人バレリーナだったカン・イェナが米国で磨いた技量を披露する。
8〜10日午後7時半、上演時間2時間半(休憩含む)、2万〜10万ウォン。02−2204−1039。
金炯瓚 khc@donga.com