盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が24日「国民が4月の総選挙でヨルリン・ウリ党を圧倒的に支持してくれることを期待する」と述べ、事実上ウリ党に対する支持を訴えて、再び総選挙介入をめぐる議論を呼んでいる。盧大統領の発言に対して、ハンナラ党と民主党は直ちに「盧大統領が露骨な事前選挙運動を行っている」と非難した。
盧大統領は同日午前、ソウル陽川区木洞(ヤンチョング・モクドン)にあるSBS新社屋で、韓国放送記者クラブの招請で行った特別会見で「国政を責任を持って引っ張っていくためには国会に友好的なな支持勢力がなければならない。それで総選挙で勝ちたい」と、このように述べた。
また、盧大統領は「私が何かしてウリ党が票を集めることができれるのなら、合法的なことはすべてしたい。私を大統領に選んだ以上、残り4年を支持してくれてうまくできるようにするか、それとも引きずり降ろすかは、国民が決めてくれるだろう」と述べた。
これに対して、ハンナラ党の殷辰洙(ウン・ジンス)首席副スポークスマンは、論評を通じて「盧大統領が就任1周年を迎え、各種のマスコミを一人占めして手前味噌的に実績を広報している」とし「盧大統領が放送を独占しているので野党にも反論レベルの報道を認めなければならない」と主張した。
民主党の張全亨(チャン・ジョンヒョン)首席副スポークスマンも「総選挙を50日後に控えて、大統領がテレビを利用して露骨にウリ党の選挙運動を行っている」と非難した。
一方、盧大統領は同日の会見と放送記者クラブ会長団との昼食会で「2001年3月に海洋水産部長官を辞めた後から、02年4月末の大統領選に向けた公認候補選挙が終わるまで、公認候補選挙資金で10億ウォン以上を使った」と述べ、一部の選挙資金が不法募金を通じて調逹されたことを事実上認めた。
引き続き、盧大統領は「公認候補選挙の候補預託金2億5000万ウォン、キャンプ組職費用、公認候補選挙期間中の宿泊費などを合計すると、10億ウォンをやや上回る水準となる。本格的には01年11月茂朱(ムジュ)大会から6ヵ月間使った金額だ」と付け加えた。
ウリ党への入党問題について盧大統領は「責任政治を実現するため(総選挙前に)必ず入党するものの、入党すれば『総選挙への介入が本格的に始まった』と騒がれるため、そうした論争を最大限短くする」とし、入党時期を最大限延ばす考え表明した。
また、再信任をめぐる問題について「総選挙を前後とした適切な時期に国民が大統領に振り回されたという印象を受けないように、実際に不信任になることもできるという案で、再信任を問うとした約束を守る」と語った。
李明鍵 金正勳 gun43@donga.com jnghn@donga.com