1951年1月、江華島(カンファド)で少なくとも200人あまりの民間人が虐殺されたという事実を立証する米国防省の秘密文書が初めて公開された。
民間人虐殺真相解明委員会(真相解明委)は26日、国防部軍事編纂研究所で、韓国戦争当時、右翼団体によって凶行された「強化リンチ(民間人虐殺)」事件に対する米国防省の公式記録を確認したと発表した。
文書には、「江華リンチ事件に関する公判は大邱(テグ)地方裁判所でチョ・チャンヒ判事の審理で近いうちに開かれる予定だ。起訴された人たちは私組織を結成して数カ月前に江華島で200人あまりを射殺した疑いだ」と記録されている。
1951年8月に作成された同文書は、駐韓米大使館に派遣された軍人たちと大使館の政務担当官が毎週主要情報を整理し、日本東京にあった米極東司令部情報参謀部に報告した秘密文書の中の一つだ。
真相解明委と被害者の遺族たちの証言によれば、当時、チェ氏は江華島内の20人あまりの青年で江華郷土防衛特攻隊を組織し、1951年1月、江華島住民300〜400人を左翼勢力だと主張して、江華邑と草芝(チョジ)公設運動場近くの野山、月串(ウォルゴッ)干潟などに連れて行って虐殺したという。
真相解明委はまた、特攻隊が当時、北朝鮮地域と京畿道金浦(キョンギド・キムポ)など近隣地域から脱出した民間人200人あまりを乗せた船を攻撃して、この中の大半を射殺し、60人あまりを生け捕ってから後で全員処刑したことも明らかにした。
現在生存しているチェ氏は虐殺事実を否認しているが、当時、特攻隊監察隊員として活動した金氏は、「人民軍占領時代、賦役に参加したり、北朝鮮へ行った人がいる家族たちを干潟と野山に連れて行って射殺した」と証言したという。
李チャンス民間人虐殺真相解明特別法制定貫徹委員長は、「今回発見された報告書で、江華島での民間人虐殺が事実であることが立証された」と述べた。
趙梨榮 lycho@donga.com