国会は27日、本会議を開いて17代総選挙に適用する地方区の人口上限と下限をそれぞれ10万5000人と31万5000人とする選挙区の区画設定基準を通過させた。
これによって、地方区の議席数は現行の227席から15席余り増えた242席余りになる見込みで、比例代表議席を現行通り維持する場合、全体の議員定数は288人になるものとみられる。
しかし、比例代表議席数の場合、各政党の意見に隔たりが大きくて全体議員定数は依然として流動的だ。これによって、総選挙が40日後に迫っているにもかかわらず、選挙区の区画設定さえできていない国会の職務怠慢に対して世論の厳しい批判が予想される。
同日の本会議では、ハンナラ党と民主党が提案した上・下限10万5000〜31万5000人の案を、在籍271人のうち193人が投票に参加して、賛成=135、反対=40、棄権=18人で可決した。一方、ヨルリン・ウリ党が提出した現行の227席凍結案は、在席193人のうち、賛成=38、反対=145、棄権=10人で否決された。
ウリ党は表決を前に、一時地方区の数を13席まで増やす案を交渉に掲げたが、民主党とハンナラ党が15席増加案を貫き、地方区数の現行凍結案を提出した。
国会は、同日に通過した区画設定基準を選挙区確定委員会に持ち込み、具体的な分区と統廃合の対象と隣接地域の調整作業を行った後、来月2日に本会議を開いて選挙区の区画設定案と全体議員定数が盛り込まれた選挙法と政治資金法、政党法など政治関連法を一括処理する方針だ。
しかし、民主党とウリ党は比例代表を現行通り46人に維持するか、国会議員定数を299人になるように比例代表を増やそうという立場であるのに対し、ハンナラ党の内部では比例代表議員数を現行通り維持しようという主張と、地方区の増加分だけ比例代表を減らそうという主張が対立している。
同日の本会議票決に先立ち、ウリ党の千正培(チョン・ジョンベ)議員は、提案説明を通じて「地方区議員定数を増やす国民的名分が全くない」とし「民主党が40日後に迫った選挙を理由に、既得権の守りに明け暮れている」と責めた。
一方、民主党の張誠源(チャン・ソンウォン)議員は、提案説明で「比例代表の増員を主張しながら、議員定数を増やす名分がないというのは理解し難い」と主張した。
朴成遠 李承憲 swpark@donga.com ddr@donga.com