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張永宙と鉠秀美、国内で大型舞台

Posted March. 02, 2004 23:25,   

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「別々に」から「一緒に」へ…。

韓国が誇る弦楽と声楽の大スター、張永宙(チャン・ヨンジ、23、バイオリニスト)氏と鉠秀美(チョ・スミ、42、ソプラノ)氏がそれぞれ室内楽とオペラで国内舞台に立つ。いつも「唯一の主役」だった二人のスター級アーチストが、多くの出演者らの間で「n分の1」で呼吸を合わせる舞台だ。特に、鉠秀美の場合、演技と歌が織り込まれる「舞台アーチスト」としての力量を総体的に披露できるチャンスであるため、関心を集めている。

張永宙の新しい面貌を見せてくれる舞台は、19、20日午後7時半、ソウルの「芸術の殿堂」コンサートホールで開かれる「張永宙&ベルリン・フィル6重奏」。ベルリン・フィルハーモニックオーケストラ正団員をはじめ、5人の弦楽演奏者らと一緒にブラームス弦楽6重奏曲1番Bフラット長調と、チャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」作品70を演奏する。伴奏者や指揮者との呼吸だけに気を使う独奏・競演舞台とは違って、6人みんなの発言権が平等で、「譲歩」と「一致した呼吸」が最も重要な演奏だ。

ビオラを演奏するボルプラン・クリスト(48)は1978年、22歳の年でヘルベルト・フォン・カラヤンに抜擢されて20年間ベルリン・フィルの首席を務めた主人公。チェロ奏者のオルラフ・メニンア(40)もベルリン・フィルチェロ首席で、第2チェロのジュリアン・ステケル(22)はドイツ音楽コンクール、ライオンズ国際チェロコンクール、ワルシャワ・ルトスワフスキ・コンクールなどで上位に入賞した若手の実力派だ。

張永宙は、「室内楽の演奏は繊細な呼吸とつながりが大事で、同僚アーチストらの演奏スタイルにも気を使わなければならないので、演奏するたびに学ぶことが多い」と話した。張永宙は今年6月、ロンドン・シンフォニー・オーケストラ100周年記念、10月初めフィラデルフィア・オーケストラ協演舞台に立つなど、大きな舞台を相次いで準備している。3万〜10万ウォン。02−580−1300。

鉠秀美の国内初のオペラ舞台は7月21〜25日、世宗(セジョン)文化会館の新装開館プログラムの一部として進められるヴェルディ・オペラの「リゴレット」。鉠秀美はこの作品で1986年イタリア・トリエステ劇場で欧州舞台にデビューし、ニューヨーク・メトロポリタン・オペラでも人気を博した。「リゴレット」のジルダ役は一言で彼女のトレードマークの一つ。

現在最高の「リゴレット」として不動の評価を受けているイタリアの名バリトン、レオ・ヌッチ(62)がリゴレット役に一緒に出演してさらに目を引く。鉠秀美はカラヤンが指揮したヴェルディの「仮面舞踏会」などで彼と出演して縁が深い。

この公演の演出や衣装、照明など製作ノウハウとハードウェアいっさいはイタリア・ボローニャ・オペラ劇場から持ち込まれる。鉠秀美は、「このように完璧な条件のオペラ舞台を故国のファンにお目見えできてとても嬉しい」と話している。



劉潤鐘 gustav@donga.com