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家計と中小企業の融資延滞率が再び上昇

Posted March. 03, 2004 23:03,   

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景気低迷が長引いている中で、利子を返済できない家計と企業が増えている。特に低所得層の小口家計融資金の延滞と小規模企業融資金の延滞が増えていることから、社会不安の広がりが懸念されている。

3日、銀行業界によると、国民(グクミン)銀行の家計融資金の延滞率は昨年末2.3%だったが、2月末現在2.6%以上と0.3%ポイント上昇したものと推定された。これを受け、同行の金正泰(キム・ジョンテ)頭取は2日、非常経営体制への突入を宣言し、「延滞との戦争」を最優先課題に提示した。

ウリィ銀行も家計貸し出し延滞率が昨年末の1.52%から今年1月末1.90%を経て、先月末には2.07%まで上昇したものと集計された。新韓(シンハン)銀行は12月末1.06%から2月末1.32%へ0.26%ポイント、ハナ銀行は12月末1.09%から1.19%へ0.10%ポイントそれぞれ上昇した。

このように家計延滞率が上昇したことを受け、銀行界は当初今年第3四半期(7〜9月)と見込んでいた内需景気の回復時点を「来年以降」になるだろうと見通しを修正している。都市銀行の関係者は、「内需が全般に低迷している上、所得の両極化が深まっている中で、低所得層を中心にした生計型延滞が増えている。今年も内需の回復が不透明であるため、家計融資金延滞率の管理がさらに重要になった」と述べた。

最近、原資材難まで重なって、中小企業融資金の延滞率も上昇している。中小企業融資金の延滞率はウリィ銀行が1月末の2.74%から2月末は2.93%へと0.19%ポイント上昇し、企業(キオプ)銀行も同期1.80%から2.75%へ0.95%ポイント上昇したものと推定された。国民銀行もSOHOなど、小企業融資金の延滞率が上昇し、中小企業貸し出し延滞率が昨年末2.9%から1月末3.2%へ上昇した。

このため、家計と企業融資金の延滞率の上昇が金融不安の要因になっている分析が出ている。ある都市銀行の企業融資担当役員は、「まだ深刻な水準ではないが、中小企業の延滞率が上昇しているため、新規融資の基準を厳格に適用する計画だ。中小企業の信用不安問題は金融業界に及ぶ打撃が大きいだけでなく、働き口の創出にも大きな足かせになりかねない」と憂慮した。



changkim@donga.com