小中高の約１１００校、本日「大雪で休校」

季節外れの「３月のどか雪」で５日、忠清（チュンチョン）地方を中心に高速道路の一部が通行止めとなったほか、鉄道の運行に支障が起きるなど陸上交通に大混乱が生じた。

また、大田（テジョン）、忠南（チュンナム）、忠北（チュンブク）、慶北（キョンブク）などでは小中高および大学が臨時休校・休講し、忠北・清州（チョンジュ）では約３０００戸に電気や水道の供給が中断された。

大田、忠南地域の農村では、雪の重さにビニールハウス、畜舎、高麗人参やキノコ栽培舎が倒壊するなど農作物の被害が相次いだ。

▲交通マヒ〓忠北では、道内の２２の国道と地方道路の車両通行が遮断され、同日午後２時から市内バスと高速バスなど全ての公共交通機関路線の運行が中断された。また、清州地域の市内バス６３０路線のうち、市内主要道路の１００路線を除いては全面中断された。

韓国道路公社は除雪作業のため、同日午後２時から５時まで京釜（キョンブ）高速道路の上り下り線、モクチョン〜シンタンジンＩＣ区間と中部（チュンブ）高速道路上り下り線、梧倉（オチャン）〜南二（ナミ）分岐点区間の通行を遮断し、利用客が不便を被った。

高速道路が遮断されると、車両が国土に迂回したために近隣の国道も大変混んだ。慶北醴泉郡（イェチョングン）の地方道路９２７号線（醴泉邑〜上里面）と英陽郡（ヨンヤングン）の地方道路９２０号線（英陽邑〜青杞面）など道路１１ヵ所が全面統制された。

列車運行と飛行機の運航も支障が生じた。同日正午３５分ごろ、忠南燕岐郡鳥致院（ヨンギグン・チョチウォン）駅付近の京釜線上り線から大田を出発してソウルに向かっていた準特急（無窮花号）列車が線路に積もった雪で約３０分間運行が遅れるなど、およそ２０便の列車運行が１０〜２０分ずつ遅延した。清州空港は一日中、清州〜済州（チェジュ）路線の１２機の飛行機運行が全面中断された。

▲授業中断〓同日、忠南・天安市（チョナンシ）のウィレ小学校など、大田２５０校、忠南３７２校、忠北３８７校、慶北１１７校など１１２６校の小中高が臨時休校、休業に入った。休校は６日まで続くものと見られる。

大雪が降った報恩郡（ポウングン）の場合、小学校１６校が全て臨時休業に入った。モグォン大学、ウソン大学など大田地域の大学も同日、全面休講した。

大田市教育庁は６日に予定されていた０４年度地域共同英才学級および地域教育庁付設英才教育院の教育対象者選抜試験を１３日に延期した。

▲農作物の被害〓同日午前１０時ごろ、忠南論山市光石面旺田里（ノンサンシ・クァンソクミョン・ワンジョンリ）の乳牛１００頭を飼育するチョンヒョン牧場の畜舎の天井が雪の重さで倒壊するなど、忠南地域だけでも約１０の畜舎が壊れた。

忠北忠州市チュドク邑トンミョン里の野菜のビニールハウス５棟（約２０００㎡）など忠南北地域でおよそ２００のビニールハウスが崩壊した。忠南錦山（クムサン）、鎭川（チンチョン）など、高麗人参栽培地域では大半の斜陽幕が崩れる被害が相次いだ。

▲停電〓午前６時５２分から９時３０分まで清州市・興徳区（フンドクク）司倉洞（サチャンドン）、サンダン区サンソン洞、鋻原郡玉山面（チョンウォングン・オクサンミョン）、江内面（カンネミョン）、米院面（ミウォンミョン）、芙蓉面（プヨンミョン）一帯の９７００戸が停電した。

韓国電力公社は、職員ら３００人あまりと５０台の装備を動員して応急処置に乗り出し、約８７００戸に対する電気供給を再開した。

▲都心の被害〓大田市都市開発公社は、５日の１日間、生活ゴミの回収を全面中断した。大雪でゴミ回収車が住宅街に進入することが困難なためだ。

同日午前８時ごろ、大田大鄹区石峰洞（テドクク・ソクポンドン）のボウリング場のビルが大雪で屋根の一部が崩壊した。このため、軽量鉄骨造の組み立て式建物であるボウリング場９９０㎡のうち４９㎡が崩れ落ち、１２億ウォンの財産被害が出た。

▲天然記念物の被害〓忠北報恩郡にある天然記念物１０３号の正二品松、３５２号の貞夫人松の枝１０個ほどが雪で折れた。

５日、報恩郡と俗離山（ソンニサン）国立公園管理事務所によると、報恩郡内俗離面上板里（ネソンニミョン・サンパンリ）にある正二品松の西の方に伸びた直径１５cm、長さ３．７ｍの大きな枝１本と直径５cm、長さ５０〜６０cmの小枝２本が折れた。