ヨルリン・ウリ党の結成の過程で、呂澤寿(ヨ・テクス)大統領府第一付属室行政官がロッテから受け取った不法政治資金2億ウォンが流入したことが明らかになり、昨年のウリ党の結党資金の規模と出所に関心が集まっている。
ハンナラ党は昨年から「崔導術(チェ・ドスル)前大統領府総務秘書官の巨額の不法資金がウリ党の結成の過程に流入した」と疑惑を提起しつづけてきたが、その証拠を提示することはできなかった。ウリ党は結党資金の「出所」と関連し、昨年11月11日、新党結成の過程で民主党を離脱した議員43人が一括的に国会の農協支店で2000万ウォンずつ計8億6000万ウォンの融資を受け、それが新党結成の「シードマネー」の役割をしたと主張していた。
ここに上乗せされた4億ウォンの借入金のうち、呂行政官が受け取った問題の2億ウォンは、安熙正(アン・ヒジョン)氏と金元基(キム・ウォンギ)議員を経て、借入金に含まれたというのがウリ党の説明だ。借入金のうち残りの2億ウォンは当時、総務委員長を務めていた李相洙(イ・サンス)議員が自分の法律事務所から借り入れ、その金は昨年末、李議員に返したとしている。当時、総務チームだったの金洪燮(キム・ホンソプ)運営管理室長は「昨年の新党結成の過程で、当社の賃貸保証金に使うため、9月23日に金議員と李議員からそれぞれ2億ウォンを借り入れた。李議員からの2億ウォンは昨年の11月か12月に返済したが、金議員の2億ウォンはまだ返済できずにいる」と述べた。このほか、発起人の入会費を含む党費1億8900万ウォンが含まれていると説明している。
しかし、はたしてウリ党が明らかにした14億4900万ウォンが結党資金のすべてであるかどうかが疑問視されている。結党直後から党総務委員長を務めた李在禎(イ・ジェジョン)元議員は当時「私たちがお金がなくて使えなかったわけではない。お金を使いすぎることは、ウリ党のアイデンティティーに合致しないためだ」と述べた。党関係者らは「与党が資金を募ろうとすれば、いくらでも集められるという一般論を話しただけだ」としているが、名実共に「政権与党」の誕生過程に少なからずの誘惑があっただろうという推測は可能だ。
また、李相洙議員からの借入金についても、李相洙議員側がより詳しく説明すべきところだ。大統領選挙当時、総務本部長を勤め、結党過程でも総務院長として資金を総括していただけに、この金が大統領選挙資金の残金や大統領選挙以降の不法資金の流入とは関係ないと具体的に証明しなければならないと指摘されている。
ウリ党は結党資金の収入と支出を公開した上で「細部的な事項は財政公開の協約機関である三井会計法人の監査を経て、今後公開する予定だ」と約束したが、いまだに監査の結果を公開していない。
尹永燦 李承憲 yyc11@donga.com ddr@donga.com