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北海道函館

Posted March. 10, 2004 23:00,   

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最近封切りされた映画「ラスト・サムライ」。米南北戦争の英雄(トム・クルーズ)が開化期の日本政府に傭兵として雇われ、開化に抵抗する旧幕軍を相手に戦い、日本の武士道に魅了されてむしろ侍たちの味方につくというストーリーだ。

ここに登場する開化期(1860年代)の日本の風景。北海道の最南端の港町函館は映画の中でトム・クルーズが蒸気船に乗って入国した日本の国際貿易港を連想させる。1854年5月の開港に先立って、黒船で乗り込んできた米国のペリー提督が威勢を誇示した場所がまさにここであり、その威勢に押されて抵抗はおろか、宴会を開いて好意を示した場所がここだからである。

長崎、横浜とともに日本最初の国際貿易港になった歴史の都市函館。だが、最近訪問した北方の港は華麗だった歴史とは裏腹に、白い雪に覆われ昔の情趣を湛えた小都市だった。札幌から南に320km。特急列車で3時間の距離である。

歴史が息づきロマンあふれる日本の小都市の冬の情緒を静かに楽しもうとする人たちにとって、函館はこれとないよい旅行地である。海を見渡せる丘の西洋風の街並み、海の風に吹かれる雪粉、丘と市内を行き来する路面電車…。函館に魅力を添えている。

米国のペリー提督が艦船を率いて東京の江戸湾に入り、開港を迫ったのは1853年。それから6カ月後に函館は外勢に門戸を開ける。そして1858年日本が米国、オランダ、ロシア、英国、フランスなどと修好条約を締結し、横浜、長崎といっしょに国際貿易港になる。このころ、押し寄せてきた西洋文物。1871年北海道行政庁が札幌に移されるまで、函館は西洋文化を受け入れていた北海道の関門であり、中心地だった。

そうした函館の歴史を辿っていくには、津軽海峡が見下ろせる函館山の元町の散策路がうってつけである。外人墓地から旧函館区公会堂、ハリストス正教会、ペリー提督の銅像などが4.7kmの散策路周辺に散在している。

青函海底トンネルは函館の特別な観光スポットである。津軽海峡の海底で本州と北海道をつなぐトンネルで、長さが延べ53.85km。トンネルの中間には展示館とキャラクター公園があり、汽車から降りて見物することもできる。函館駅から特急列車で1時間ほどかかるが、出発前に予約すれば無料案内サービスを受けることもできる。

だが、青函海底トンネルよりもっと特別なものがある。函館と青函海底トンネルを行き来する汽車の中からみた路辺の美しい冬の海の風景である。止めどなく降る雪の中から現れる長閑な漁村と海。映画「ぽっぽや」のワンシーンが思い出されるほど風情がある。

大沼地域は函館の庭園格として開発した自然公園。列車に乗って札幌方面へ25分ほど行ったところにある。国定公園大沼は活火山(駒ケ岳、海抜1131m)に三つの広い沼地と自然豊かな風景が魅力ポイント。「新日本三景」の一つとなっている。



朴庭勳 sunshade@donga.com