◆各界の反応〓ソウル大学社会学科の宋虎根(ソン・ホグン)教授は「とても息苦しくて話せない。与野党の泥沼争いによって、誰も願わなかった結果が現実化してしまった」と残念そうに話した。
経済正義実践市民連合(経実連)の高桂鉉(コ・ゲヒョン)政策室長も「政界はこれ以上歴史と国民に罪を犯さず、早く理性を取り戻して事態の収拾に当たらなければならない」と訴えた。
曹渓宗(チョゲジョン)総務院長の法頂和尚ら、宗教界の人士も声明を出して「対話と妥協の文化が足りないところから始まった結果」とし「今度の事態を新しい共存政治を築くための高い代価と思って、新しい政治文化作りの重要な機会にしよう」と語った。
◆市民らの表情〓ソウル駅と江南(カンナム)高速バスターミナルなどでは市民たちが複雑な表情で大統領弾劾案の通過を見守った。
大学生の金ジョンホさん(27)は「現在就業ができずにいる大学生が溢れているのに政治家は極端な争いを続けているなんて情けない」と頭を横に振った。
光州(クァンジュ)市民の朴(パク)ヨンシクさん(43、北区雲岩洞)は「盧大統領が謝罪を早くしたら、こうした事態は免れることもできたはずだ」とし「これから国政漂流が続き、経済状況もさらに悪くなるはずなのに、不安だ」と話した。
大邱(テグ)A纎維代表の金さん(45)は「事態がここまで来たのには妥協と対話を通じて円満な国政遂行にそっぽを向いた与野党政界はもちろん、盧大統領にかなりの責任がある」と話した。
特に、正午頃、弾劾案が可決されるや、多くの会社員が外に出て食事することをあきらめて、職場に残ってテレビを見守ったため、会社近くの中華料理店が時ならぬ好況を享受した。
東亜(トンア)ドットコムなど各インターネットサイトにも、ネチズンが政界のこうした事態について鬱憤を打ち明けたり、国家運営について心配をしたりする内容の文を相次いで載せた。
◆「落ち着いて対応しよう」〓国民みんなが大統領弾劾に搖れることなく落ち着いて対応、国論を集める知恵を発揮しなければならないというのが学界と市民団体の一様な指摘。
「正しい社会のための市民会議」趙重根(チョ・ジュングン)事務処長は「高建(コ・ゴン)国務総理中心に国政に空白が生じないように国論を集めるのが最も急がれる」とし「特に憲法裁判所は大統領弾劾訴追案に対する判決を迅速に終えて、国家レベルの混乱を最小限に止めなければならない」と指摘した。
梨花(イファ)女子大学行政学科の金錫俊(キム・ソクジュン)教授は「大統領の空白による多少の混乱は避けることができなくなったが、総理と閣僚がそのまま残っているので行政面での大きな問題はないだろう」とし「国民が荒てず落ち着いて対応するのが重要だ」と強調した。
◆親盧団体の動き〓親盧大統領性向の主要市民社会団体が激しく非難して、事実上「弾劾不服」に突入することを宣言した。
民衆連帯と緑色連合、環境運動連合など220余りの市民社会団体は同日午後6時から国会の前で、非常時国会の市民社会団体代表者会議を開いた。