教育放送(EBS)の大学修学能力(修能)試験放送の中で、衛星放送講義は予定通り施行されるが、インターネット講義は4月1日から、3ヵ月間テスト運営されることになった。これはインターネット講義に対する準備がまだ充分でないため、各種障害が発生する恐れがあることから取られた措置だ。
徐凡錫(ソ・ボムソク)教育人的資源部次官は15日、「修能衛星放送講義とインターネット講義は予定通り4月1日から実施するつもりだが、インターネット講義は各種障害が発生する可能性が高いので、3ヵ月間テスト運営をしながら問題点を補完することにした」と発表した。
徐次官は、「テスト運営期間中に接続不能、システムダウンなどの問題が発生すれば、インターネット講義システムを一時中断した後、補完してからサービスを再開する」と述べた。
これによって教育人的資源部(教育部)はインターネット講義に対する綿密な事前検討をせずに、急いで発表をしてしまったとの批判を免れにくくなった。
▲利用者を予測できなかった〓教育部は3月まで、EBSに10万名が同時接続できる容量のサーバーを作る方針だ。このサーバーの容量が足りなければ、韓国教育学術情報院に5万名が同時接続できるサーバーを追加で構築することにした。
教育部の関係者は、「EBS講義の対象者は約160万名だが、同時接続人数がどれぐらいになるかは誰も予測できないでいる。学校は講義のコンテンツをダウンロードして活用するが、学生が学校でEBSに個別的には接続しないようにするよう呼びかける予定だ」と言った。
家庭でインターネット講義を視聴するためには、ぺンティアムⅡ級以上コンピューターとウィンドー98以上の運営体制、ウィンドーメディアプレーヤーなどを取り揃えなければならない。
▲講義の内容〓今年の修能前までに51科目にわたって5105本の講義が製作される。現職教師が講義する中級課程3805本は衛星放送で放映される。教師と塾の講師が進行する初級と高級課程1300本はインターネットサイトを通じて無料サービスされる。
初級と高級課程は1日に10本が、中級課程は1日に11本が放送される。中級課程は現在のEBS講義とほぼ同じだ。学年別に高校の正規授業課程に合わせて、家庭と学校での補充学習に同講義を利用できるようにする計画だ。
▲講義の利用方法〓衛星放送EBSプラス1は修能講義を平日は1日3回ずつ繰り返して放送し、週末にはこれを再放送する。同講義は24時間以内にインターネットに上げられる。
EBSは修能講義の教材を新たに製作しており、3月末から全国の書店を通じて同教材を販売する予定だ。職業探求と第2外国語など需要の少ない科目の教材はインターネットで無料でダウンロードできるようにする方案も検討中だ。
教育部は、「どんな形式であれ、EBSの講義内容を修能出題に反映する方針だ。現在、実務協議会が構成されて出題の割合と反映方式などを検討している」と言った。