国家代表チームの対決では7勝3分け6敗で韓国の優勢。オリンピック代表の戦績でも1勝1分けと韓国が上手。しかし、イランのホームであるテヘランでは韓国は一度も勝ったことがない。1974年、テヘランで行われた第8回アジア大会で0−2で負け、1977年のW杯アルゼンチン大会のアジア予選では2−2と引き分けた。
17日午後9時30分(以下韓国時間)、テヘランのアザディ・スタジアムで行われる2004アテネ五輪サッカーアジア最終予選のA組第2ラウンドの韓国−イランの試合。第1ラウンドでそれぞれ中国とマレーシアを相手に1勝を収めた韓国とイランの対決は、韓国サッカーが5回連続の五輪出場を果たす上で重要なカギとなる。
韓国はスペインで活躍している李天秀(イ・チョンス、レアル・ソシエダ)まで合流させており、イランは1996年のアジアカップで韓国を2−6で大破したマイェリコハン監督に指揮を取らせた。
▲欧州派・李天秀の活躍に期待
期待されていた朴智星(パク・チソン、アイントホーフェン)が不意のけがで出場できなくなったため、関心の焦点はスペイン1部リーグに進出した初の韓国人である李天秀に合わされている。
李天秀は最近、欧州チャンピオンズリーグの決勝トーナメントとスペインリーグのアトレティコ戦など2試合には欠場しているが、体調は上々。李は「90分をフル出場できるほど体調はいい。ミッドフィールドでの守備も任せて」と意欲を示した。
▲切り札の戦術は
李天秀をプレーメーカーに使うか、ウィングに起用するかによって戦術は変わってくる。金鎬坤(キム・ホゴン)監督はまず李天秀をプレーメーカーに起用し、最前方は崔成国(チェ・ソングク、蔚山)とチョ・ジェジン(水原)を2トップにする「3−4−1−2」のフォーメーションを展開する計画。機敏な李天秀が攻守を行き来しながら活気を吹き込み、俊足の崔成国の突破とチョ・ジェジンの得点力を活かすという作戦だ。
この戦術がうまくいかなかった場合は、李天秀をライトウィングに起用し、崔成国−チョ・ジェジン−李天秀の「三角編隊」を組んでイランの両側面を攻略するという思惑だ。守備陣はGK金ヨングァン(全南)と「コエリョ軍団」のチョ・ビョングク(水原)が両輪を担う。
警戒すべきイラン選手は、ライトの攻撃型MFナビッドキヤとプレーメーカーのモバリ。イランのエントリーの13人が2002釜山アジア大会の優勝メンバーだ。
權純一 stt77@donga.com