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「短距離界のヒディンク」宮川氏が訓練初公開

「短距離界のヒディンク」宮川氏が訓練初公開

Posted March. 18, 2004 23:02,   

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18日、大田(テジョン)忠南大学の陸上トラックで「短距離界のヒディンク」と呼ばれる宮川時秋教授(57、日本東海大)による初の公開訓練が行なわれた。

宮川教授は、25年間変わりのない陸上男子100mの韓国記録(10秒34、徐末九、79年のメキシコ・U)を破るため、大韓陸上連盟がスカウトした「日本短距離の父」

ここ3カ月間、常備軍と共に極秘の訓練を行なってきた宮川教授は同日、陸上連盟の関係者と報道陣が見守る中、初めて自分のノウハウを公開した。関心の焦点は「宮川の皇太子」と呼ばれ、10月日本の東海大学に陸上留学に行くチョン・ドクヒョン(20、忠南大学2)。

チョン・ドクヒョンが400mのタイムトライアル(記録大会)で49秒06で決勝ラインを通過するや、宮川教授は「うまくできた」と賞賛を惜しまなかった。目標の49秒95を破ったためだ。宮川教授は「個人の最高記録には及ばなかったが、寒いシーズの初めにこのぐらいならいい成績だ」と評価した。

チョン・ドクヒョンの100mの最高記録は2001年10月、全国体典で立てた10秒62。宮川教授はチョン・ドクヒョンが遠からず10秒20まで記録を短縮できるだろうと豪語した。「1m84、75kgのがっちりとした体つきに、柔軟性、勝負欲などすべての条件を備えている上、走る時に力の浪費がないため、韓国記録の更新は問題ない」と言っている。

チョン・ドクヒョンも「今や、100mがどういうものか分かるようになった。韓国記録も破れるという自信ができた」と話した。

チョン・ドクヒョンの最初の目標は、200mを20秒60で走ること。200mと400mの記録がよくなければ、100mの記録も短縮できないというのが、宮川教授の持論だ。これに沿って、冬季訓練も200mと400mに重点を置いて進められた。

宮川教授はアジア男子100mの記録保持者、伊藤高知(34、10秒F)を始め、浅原信治(32・10秒02)、須恵筑真吾(24、10秒03)などを育て、日本の陸上短距離部門を世界レベルに押上げた名指導者だ。

宮川教授はチョン・ドクヒョンを日本の多くの大会に出場させる計画だ。今年6月までに200mで、オリンピックの基準記録である20秒75まで上げるのが最初の目標だ。アテネ五輪に参加すれば、世界水準を体で実感し、動機誘発に役立つだろうとみている。

チョン・ドクヒョンの200mの記録は21秒24。アジア記録は張在根が85年のアジア大会で立てた20秒41。チョン・ドクヒョンはオンヤン中学2年生の時に陸上に入門し、忠南体育高校を卒業した。