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[社説]野党の「弾劾撤回論」を見る目

Posted March. 21, 2004 23:08,   

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ハンナラ党と民主党が、国論を深刻に分裂させている弾劾政局を解決するために、弾劾撤回を提起する意思があるなら、党の意見を集めて堂々と推進するべきである。法的に弾劾撤回が可能かどうかはさておき、政治的に正すべき過ちがあるなら、党の名で行わなければならない。それが大統領弾劾案を可決させた政党がすべき道理である。

ハンナラ党代表選挙に名を挙げた金文洙(キン・ムンス)議員が主導し、背を向けた民心におびえる一部議員が同調する現在の動きは、国民の目に「なんとかして選挙で生き残る」という浅薄な総選挙戦術にしか映らない。実現の可能性はないが、民心を口実に党内の影響力拡大を図り、選挙を有利に導こうとする腹づもりなら、国民を2度愚弄することになる。

金議員は、「国民の意思を尊重しなければならない」と言って、弾劾撤回論を主張した。世論調査で70%以上の国民が弾劾に反対する現実を無視できないということだが、それなら、国会表決前に弾劾に反対した多数の意見は「国民の意思」でなければ、何だったというのか。世論を自分たちの都合のいいように解釈する発想ではないか。

今になって「世論を読み誤った」と言う議員もいる。自分たちの要求が通らなくても、「弾劾撤回を主張した」と主張することで、総選挙で票を得ようとする苦しい言い訳としか聞こえない。

国民は、弾劾表決を議員一人ひとりの行為と見ない。ハンナラ党と民主党が主導した集団行為と認識するため、野党に対する逆風が吹いているのである。野党が過ちを認めるつもりなら、数人の議員ではなく、党全体として責任を負わなければならない。それができなければ、卑怯に言い訳せず、有権者の審判を謙虚に待たなければならない。