Go to contents

イスラエル−ハマス「テロ報復」を決意

Posted March. 23, 2004 23:01,   

한국어

イスラエル軍に精神的指導者ヤシン師(66)を暗殺されたイスラム原理主義組織「ハマス」が、イスラエル軍への報復として、カザ地区内のイスラエル領内にロケット攻撃を行い、中東地域で緊迫した状況が続いている。

しかし、イスラエル政府は、ヤシン師暗殺をめぐる国際社会の非難にもかかわらず、暗殺作戦の継続を決めたと発表した。一方、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは22日、イスラエル北部のレバノンとの国境地帯にあるシェバア農場付近のイスラエル軍陣地をロケット砲や迫撃砲で攻撃。5カ月ぶりの攻撃再開で、双方の衝突はすでにレバノンに飛び火した。

この日、ガザ地区では、およそ20万人のパレスチナ住民が集結し、ハマスの象徴である緑色の旗を振りながら復しゅうを決意した後「ヤシン師の血一粒ごとに、復しゅうの血を流させる」と話した。

しかし、AP通信が23日、匿名を求めたイスラエル保安官吏の話として報じたところによると、イスラエルは、機会さえつかめば、ハマス指導部を全員射殺するとの構えだ。イスラエルのシャロン首相は「ヤシン師を殺害することで、パレスチナ最高のテロリストが消え去った」とし、軍の作戦を褒め称えており「テロとの戦争を続けて遂行する考え」だと述べた。

ハマスは、声明を通じて「全世界のあらゆるイスラム教徒は、イスラエルの犯罪行為に対する懲戒に加わるように」と促し、イスラエルを支援する米国に対しても報復を行うとの立場を表明した。今回の事態で、パレスチナ新和平案(ロードマップ)など中東地域の平和定着に向けた各種の協議が、遅れたり、取りやめになる危機に置かれた。

ムバラク大統領は、ヤシン師暗殺に抗議する意味として、キャンプデービッドサミット第25周年の記念式典に、エジプト代表団を出席させないと発表した。



金影植 spear@donga.com