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デジカメ、プロシューマー時代の必需品に

デジカメ、プロシューマー時代の必需品に

Posted March. 30, 2004 00:25,   

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▲厄介な筆記道具は無用〓ある大学の講義室。教授が講義室を出るや否や学生たちが黒板に向けてデジタルカメラのシャッターを押す。

大学生の李スジン君(20)は「講義時間に骨を折ってノートをとらなくて済む。必要なものを写真で撮ってから印刷して見ればいい」と話した。

友人のノートを借りてみるときもコピー機の代わりに、デジカメが用いられる。デジカメで撮ってプリントアウットすれば、カラーコピーと変わらないからだ。

デザインを専攻する金スジョン氏(27)は、「図書館で本を読んでメモやコピーすべき部分があれば、デジカメで撮っておく」と話した。

大型書店は本を買わずに必要な部分だけを撮っていく「デジカメ族」のため頭を抱えている。

デジカメオタクであるホン・ミンギ氏(30)は、会った人の顔と名刺をデジカメで撮って、人名録として活用している。

映像録画や音声録音など、デジカメの付加機能を活用する事例も増えている。最近、発売されている製品は大部分付加機能がついており、デジカメ一台さえあれば生活の中の重要な瞬間を望む方式で余すところなく記録できる。

▲プロシューマーの必需品〓デジカメは、単に写真を撮るハードから脱却し、消費者が直接コンテンツを生産するデジタル著作ツールとして使われている。生産する消費者であるプロシューマー(prosumer)時代の必需品としてデジカメが浮上したわけだ。

OLのハン・インスクさん(29)は、自分の日常を収めたデジカメの写真だけで飾ったブローグを1年間運営してきている。イメージで自分を表現するのに慣れ親しんでいる若者の消費者にとって、写真は友達や家族のみならず、大衆とのコミュニケーションの手段になっている。撮った写真は、音楽と合成して自分ならではの公告を制作したり、合成写真を作ったりもする。

デジカメ・ブームが追い風になって、主なポータルサイトではネット利用者が直接写真を載せるイメージ掲示板が人気を博している。

ディシインサイドの金ジンホンチーム長は「主要ポータルサイトのイメージ掲示板には、わずか数分で数百枚の新しい写真が載ってくる。映画のポスターや既存の写真物に自分が撮った写真を組み合わせる合成写真作成もブームとなっている」説明している。

▲デジタル時代には誰もが専門家〓デジカメの大衆化でプロとアマ間の境界もあいまいになってきている。製品の性能がどんどん発展している中で、デジカメオタクが急増しているからだ。

最新デジカメの手動機能を活用すれば、素人たちも花や小物などを大きく撮る接写撮影および夜景撮影にも挑戦できる。自分のカメラに合う広角レンズや望遠レンズを別途に購入し、視野の広い風景写真や背景をぼかして処理した人物写真を撮るマニアたちも増えている。また、外部フラッシュをつけ、バウンス撮影の醍醐味を味わうこともできる。そのため、専門家の専有物のように思われてきた一眼レフ(SLR)のデジカメを思い切って購入する人も増えている。

金ジンホンチーム長は「簡単なグラフィックソフトウェアの使い方さえ覚えれば、家族写真や証明写真もデジカメを利用して家で自分の手で撮ることができる」と説明した。

▲これから発売されるデジカメ〓400万画素台のデジカメが普及し、もはや製品の画素にこだわる必要がなくなったというのが専門家たちのアドバイスだ。現在、販売されている製品の中には800万画素台のものまである。フィルムを使う一般カメラは、200万〜400万画素のものだ。

専門家たちは、デジカメ市場がこれから撮影目的と使い分けによって専門家用製品、コンパク性を売り物にした製品、ファッションを重視した製品、複合機能を備え合わせている製品、女性や青少年向けの製品などと、多様化するものとみている。

性能面では、撮影スピードや高速連続撮影、光学ズーム機能を強化した製品と大型イメージセンサーを使用した製品が受ける見通しだ。

ドイツのハノバー「セビット2004」展示会では、カメラが揺れても写真は鮮明に写り、夜でも昼のような状態の写真が撮れる製品が紹介された。最新情報機器を紹介するイアリーアダップトサイトを運営するチェ・ムンギュ氏は「専門家用デジカメの画素が2000万画素台にまで高まり、フィルムと同じような大きさの大型イメージセンサーを使う製品が脚光を浴びるだろう」と展望した。



金泰韓 freewill@donga.com