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[オピニオン]「ファルージャ・ショック」

[オピニオン]「ファルージャ・ショック」

Posted April. 02, 2004 22:54,   

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昨年4月9日、米海兵隊が5日間の市街戦の末、バグダッド市内の中心にあるフィルド広場に到着した。その時までイラクの決死の抗戦を激励していたカタールの衛星テレビ、アルジャジーラアも、やる方なく「バグダッド陥落」の急報を報じた。まもなく数百人のイラク人が米軍の助けで広場に建っていたフセインの巨大な銅像を引き倒した。一部は銅像の頭を引き離して街を引きずって歩いた。イラク人にとって決して忘れることのできない衝撃的なシーンだった。米国は、銅像引き倒しをフセインの24年統治の終息を知らせる象徴として長く活用した。

◆今度はイラクの番なのか。ファルージャの住民が米国人の遺体を毀損して、米国に衝撃を与えた。フセインの銅像に対する侮辱と米国人遺体毀損には、1年の時差がある。さらにファルージャは反米抵抗攻撃の中心地だ。イラク抵抗勢力は、「目には目、歯に歯」で対抗する方法で、イラクがまだ占領されていないということを見せつけようとしているのかもしれない。そうだとしても、遺体を「屠殺した羊のように」扱ったことは、許され難い蛮行である。

◆テロに対する対応は二つだ。屈服するか対決して戦うことだ。総選直前に起こったテロで政権が変わり、イラクから軍隊を撤収することにしたスペインは前者だ。同時多発テロが発生するや、アフガニスタンとイラク戦争を起こした米国はテロと対決して戦っている。アフガニスタンとイラクがまだ激しく対抗しているため、対決がテロを無くす近道だとは言い難い。しかし、テロに屈服することは、世界の平和のために共に戦わない卑怯な行動だという指摘もあり、スペインが正しいとも言えない。

◆米国人にとって、1993年にソマリアで経験した悲劇のため、「ファルージャ・ショック」がより深刻だ。オルブライト前国務長官が指摘したように、米国人にとってソマリアという国の名は、「米軍の遺体が暴徒によって引きずられる姿」を連想させる。引きずられた米軍の遺体を見た米国人は驚愕し、世論は政府を動かして、米軍をソマリアから撤収させた。ファルージャの暴徒に対する米国の対応は何か。対抗か、後退か。世界の平和はまだ夢のようだ。

方炯南(バン・ヒョンナム)論説委員hnbhang@donga.com