全教組委員長を緊急逮捕

ソウル永登浦（ヨンドゥンポ）警察署では弾劾無効の時局宣言を主導し、民主労働党支持を訴えた疑いで全国教職員労働組合（全教組）の元寧万（ウォン・ヨンマン、４９）委員長を２日午後３時半に緊急逮捕した。

元委員長は同日午後２時半頃、ソウル永登浦の全教組事務室を出て組合員３０人余りと一緒に某所へ向うところ、永登浦区永登浦洞の路上で張り込み中だった警察と激しくもみ合ったすえ逮捕された。

警察は、「元委員長が最近、弾劾無効の時局宣言を主導し、組合員に対して４・１５総選挙で民主労働党への支持を訴える内容の告示事項をインターネットに掲載したのは、公職選挙及び選挙不正防止法と国家公務員法違反に当たる」とし、「関連疑惑が認められる場合、拘束令状を申請する予定だ」と明らかにした。

これに先立って、警察は同日午後２時までに、元委員長と全国公務員労働組合（全公労）の金ヨンギル委員長をはじめ、指導部９名ら合わせて１０名に対して出頭を求める召喚状を送ったと発表した。警察は、「事務室で座り込み中か逃避中の金ヨンギル委員長らに対しても同じ疑いで逮捕する方針だ」と述べた。

慶南昌原（キョンナム・チャンウォン）の中部警察署も同日午後、全教組の金ジョンギュ慶南支部長を検挙し、忠北清州（チュンブク・チョンジュ）の西部警察署も忠北支部のソン・バンファン支部長を連行して取り調べを進めている。全教組は同日、組合員を緊急召集して永登浦警察署の前で元委員長の釈放を求めるデモを行なった。

孫曉林 aryssong@donga.com