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激しさ増す監督らの戦い バスケット・チャンピオン決定戦

激しさ増す監督らの戦い バスケット・チャンピオン決定戦

Posted April. 05, 2004 22:48,   

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プロバスケットボールのチャンピオン決定戦で2勝2敗と拮抗しているTGサンボとKCC。これで7戦4先勝制の勝負は3戦2先勝制に絞られた。

6日、全州(チョンジュ)での第5戦は優勝トロフィーの行方を決める重要な一戦。歴代7回のチャンピオン決定戦で第5戦で勝利したチームで優勝したケースは6回もある。第1戦で勝利したチームが優勝する確率71%よりも高い86%だ。

そのため、命運のかかった対決を控えたTGのチョン・チャンジン監督とKCCの辛善宇(シン・ソヌ)監督による知略戦はますます熱くなっている。2年連続優勝を夢見るチョン監督は、ホームでの第1、2戦を負け続け、普段はまったく口にしていない酒を5杯も飲み干して覚悟を新たにし、タイトル防御に気合を入れた。一方、2連勝で余裕を見せていた辛監督は、2連敗を喫したことで、一日二箱のヘビースモーカーになって戦術構想に没頭している。

大きな図体に根性もあって「熊」と呼ばれるチョン監督は、芳しくなかったホールと梁庚民(ヤン・ギョンミン)が攻撃力を回復した上、すきのない守備と速攻がよみがえったため、最近表情が明るくなった。コート内外での多様な戦術を駆使し、「キツネ」と呼ばれる辛監督は、最初から第7戦まで持ち込まれると予想していたとあえて余裕を見せる。

第5戦では何よりも機先を制することが重要だ。先の第1〜4戦を見ると、前半をリードしたチームが決まって勝利している。チョン監督は第3戦で老練な許栽(ホ・ジェ)を最初から「ベスト5」に起用して第1クォーターの流れを有利に運んで連敗から抜け出した。

辛監督は第4戦のスターティング・ラインナップに、主力でないピョ・ミョンイル、崔(チェ)ミンギュといったシックスマンを出場させるなど、変わった用兵術を使ったのが裏目に出て攻撃力を弱めてしまった。スタートからリードをつかんだ方が試合終盤の選手起用や作戦駆使に役立つため、序盤の主導権を取るのが何よりも重要だ。

「盾」と「矛」の戦いも興味深い。爆発する攻撃力が持ち味のKCCは90点以上を記録しなければ勝ち目がないため、得点力強化のためにバセットのスクリーンを積極活用する目論みだ。

一方、守備の強いTGは金ジュソンとホール、デリックスを前面に出した、ミンレンドへのローテーション守備と変形のゾーン・ディフェンスを活かしてKCCを70点台にとどめなければならない。

当初は、長期戦になった場合、選手層の厚いKCCの方が有利だろうと思われた。しかし、レギュラーのうちバセット(27)以外は全員30代であるKCCは、平均年齢が30.6歳で、29.2歳のTGより高い上、チャンピオン戦序盤のオーバーペースで李サンミン(32)とミンレンド(31)が体力を大幅に落としてしまった。チョン監督は「KCC選手らの足取りが鈍くなったことを見てまだ希望があると思った」と話した。

TGも負傷中の梁庚民とデリックスが体を張っての闘魂を見せているが、申鍾石(シン・ジョンソク)、チョン・フンなど控え選手らのバックアップが切実だ。第4クォーターで攻撃力が落ちる金ジュソンへの依存を減らすのも課題。

もはや戦術と体力は底をついた。後は優勝に向けた熱望と精神力が勝負のカギとなるのは間違いない。



金鍾錫 kjs0123@donga.com