ヨルリン・ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議長は5日、「第16代国会が大統領弾劾訴追案を撤回することが、国益と民意に合致する唯一の代案だ」とし、「これを論議するための代表会談を持とう」とハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表に提案した。
鄭議長は同日午前、釜山(プサン)民主公園で記者会見を開き、「野党が弾劾案を撤回して新しい前進に共に参加するために、私ができることがあればする」とし、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が先月記者会見で、『弾劾案撤回後に謝罪する』という立場を明らかにしただけに、代表会談を通じて弾劾案が撤回されれば、盧大統領に(謝罪)を建議する」と話した。
李炳浣(イ・ビョンワン)大統領広報首席秘書官も、鄭議長の発言と関連して、「困難な局面から出たソロモン式解法」とし、「第16代国会が『結者解之(自分の過ちは自分で解決する)』の立場から、この時点で共に悩み真剣に考える必要がある」と肯定的に評価した。
李首席秘書官はまた、「与野党の代表が盧大統領との会談を提案した場合、受け入れる意思はあるか」という質問に、「ウリ党の鄭議長とハンナラ党の朴代表が会って、その部分の認識を共にして合意し、大統領府に要請するなら、慎重に検討してみる必要がある」とし、3者会談を受け入れる可能性があることを示唆した。
しかし、ハンナラ党の朴代表は、「大統領が、法治の根幹を揺るがしたことで問題になった。議会が弾劾を撤回してこれをまた破れば、我々自らが法治主義を否定することになる」として、「ハンナラ党は、憲法裁判所がいかなる決断を下しても謙虚に受け入れる。ウリ党も同様に承服することを明らかにすればいい」と述べ、鄭議長の提案を拒否した。
民主党の朴鉂瑩(パク・ジュンヨン)選対本部長は、「鄭議長の会見は自分の『老人卑下』発言への反発をなだめるためのものだ」とし、「ウリ党が言う相生政治は、政略的発想以上の意味はない」と非難した。
一方、ウリ党の金槿泰(キム・グンテ)院内代表は同日、臨津閣(イムジンガク)の望拝壇(マンベダン)を訪れ、「第17代国会でウリ党が第1党になれば、8・15南北国会会談を北朝鮮側に提案し、第2回南北首脳会談を開催する」と明らかにした。