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景気回復に向かう?…生活現場は先が見えない

景気回復に向かう?…生活現場は先が見えない

Posted April. 06, 2004 22:59,   

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「選挙シーズンになったにもかかわらず、以前とあまり変わらず売り上げが伸びないですね。2月よりは3月が、3月よりは4月がより深刻です」

ソウル瑞草区盤浦洞(ソチョグ・バンポドン)にあるレストラン「ノルブ屋」セントラルシティー店のカン・ミョンウォン店長がため息まじりにこぼす。

6日、ソウル江南区鴨鴎亭(カンナムク・アックジョン)駅前で客を待っていたタクシー運転手のカン・ソンフン氏(37)は「これまでこんなに厳しい不況は初めてだ。景気の悪かった昨年よりも客が30%ぐらい減ったため、会社に支払う社納金も稼げない日が多い」と話す。

政府は、景気が底を打ち回復に向かっているという前向きな見通しを出しているが、生活現場では回復の兆しがなかなか表われない。

2日から一斉にセールに入った各デパートは、第1週末の連休3日間の売り上げが昨年同期間のセールより3.9〜6%減少した。各デパートは春の定期セールを例年より3〜4日延長し、18日まですることにした。

ロッテ・デパート本店のリュ・ソンギュ店長は「1998年の通貨危機のときは売り上げ減少が3ヵ月続いただけだったが、今は14ヵ月も続いている」とし、「今後も見通しが暗い」と述べた。

同日午前、現代デパートの鴨鴎亭本店で会った主婦のホ・スヨン氏(34、鴨鴎亭洞)は「セール期間にデパートに来てもスーツ類の高い服やディスカウントストアーでも売っている食品類は買わない」と話した。

サイバーショッピングモールも低迷を続けている。統計庁によると2月のサイバーショッピングモールの取引高は6052億ウォンで、1月より536億ウォン(8.1%)減少した。1月も前月より414億ウォン(5.9%)減少していた。

不況をもっともよく実感している分野は外食産業。いつにも増して選挙関連監視が厳しくなったせいもあるが、家族同士の外食を主な収入源にするレストランも状況がよくない。

ソウル江南区新沙洞(シンサドン)の焼肉屋従業員チョ・チェイル氏(26)は「景気がよくなかった2002年に比べ、客はその半分にも満たない。前は20人が会食をすると40万ウォン分は食べたが、最近は20万ウォンにもならない」と述べた。

Skylark、VIPSなどファミリーレストランを運営するCJフードビル社の今年3月の売り上げは80億2700万ウォンで、2月(90億)5400万ウォンより11%ほど減少した。ソウル江南区駅三洞(ヨクサムドン)LG江南タワーのレストラン街は、売り上げが昨年より平均5%ぐらい減少した。

三星(サムスン)経済研究所のチョン・ムンコン専務は「下半期にも内需が回復するとは思われない。輸出が増えているとはいえ半導体、携帯電話、超薄膜トランジスター液晶表示装置(TFT−LCD)、自動車、造船の5大品目のリードによる一種の錯視現象であり、他の業種にまで広がるとは見られない」と分析した。